洗濯の扉ブログ記事

カレンダー

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< June 2018 >>

カテゴリー

アーカイブ

最新のコメント

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • -
  • -
  • -

服って元に戻らないんでしょ?という残念な思い込み。

今日の洗濯の扉は、東京都府中市 一伸ドライクリーニング店 工藤がお送りします。

 

 

 

先日の日曜日に、友達のクリーニング屋さんに行ってきました。

街ゼミ、というイベントを町の各々の商店がやっていまして、そこに友達のクリーニング屋さんが参加していたんです。

 

お店にお客様を招待し、商店主が講師となり、いろいろ教えてくれる、というもの。

今回友達のクリーニング屋さんは、ワイシャツのかけ方とスーツのお手入れの仕方についてセミナーをやったんです。

 

午前中はワイシャツのアイロンのかけ方。

 

使うアイロンは家庭用の一般的なアイロンです。

一通り説明し、いざ実践。

でも、言われた通りにやってみても、思うような結果が出ないようで生徒さんの顔が曇ります。

多分イメージしたものにならないんでしょうね

 

 

アイロンや洗たくは、皆さんが思うようなイメージにならずに、どうせだめなんでしょう?と諦めてしまう人が多いような気がします。

僕らクリーニング屋さんは、洗えばきれいになるし、アイロンを掛ければびしっとする、と分かっているんですが、これを知っている消費者の方はあまりいらっしゃらないようです。

 

 

自分で洗ったら、シワになってしまった、それが取れなかった、洗ても汚れが落ちなかった、そんな体験から服に対して諦めてしまう人も多いんだろうな、と思います。

 

 

何でもそうだと思うんですが、コツややり方、というのがありまして。

それを無視してやっても成果はあがならかったりするんですね。

今回も、言われた通りにアイロンを掛けても、思ったように伸びないのでやっぱりだめか、と思われたのかもしれません。

 

 

でもね。

ここからが本番なわけです。

 

アイロンの使い方を簡単にレクチャーするだけで、ものの数分できれいにしわがとれるようになる。

今マンでの仕上がりと段違いできれいになるシャツを見て、アイロンを掛けた本人が驚くくらいです。

 

僕らからすれば、当然の結果、こうなるのが当たり前なんですが、これを経験したことのない消費者の皆さんからすると、驚きなんですよね。

 

 

でも、きれいに掛けられるからと言って、簡単でもないんです。

家庭用のアイロンできれいにしようとすると、ものすごく時間がかかる。

一枚のシャツを掛けるのに10分では終わらないかもしれませんね。

 

それをどう考えるか?

 

毎日、その十分をかけてアイロンをっけるもよし。

クリーニングの方が楽、と思うのもよし。

ここは人それぞれの判断で。

 

でも、アイロンの使い方を知っているだけで、全部かけなくてもちょっとしたしわを取る事が出来るようになるのはいいことだと思います。

こういうセミナーが日本各地で行われるといいなと思いますね。

 

服は元に戻るんです。

それが当たり前、の文化になってほしいですね。

 

 

 

 

 

 

 

JUGEMテーマ:お洗濯大好き!


アパレルの店員さん、その情報古くないですか?

おはようございます。

今日の洗濯の扉は、東京都府中市 一伸ドライクリーニング店 工藤がお送りします。

 

 

スーツを買う時に、店員さんの話をよく聞くと思うんですね。

選び方、メンテナンスの仕方、これから長くスーツを使うためにとても大事です。

スーツを売っているお店の店員さんの話をよく聞いておかないと、と皆さん注意しながら聞いていると思います。

 

ところが、です。

 

 

最近、クリーニングにお持ちになるお客様からお話を伺っていると、なんでそんな説明を?というような説明をする店員さんが増えてきているようです。

正しいか正しくないか?というよりも時代に合っていない、という方が近いかもしれません。

これは、僕らクリーニング屋さんにも言える事なんですけどね。

 

 

例えば、スーツを選ぶとき。

スーツにも、目的を持って作られているものがあります。

高ければいいもの、という訳でもなく、ブランドものだからしっかりしている、というのもちょっと違います。

 

着ていく状況に合わせて作られているので、一見同じようなスーツに見えて目的にそぐわないスーツというものもあるんです。

 

例えば、今やスーツは仕事着ですよね。

ともすればスーツを着たまま 

機械の修理を行う人もいたりします。

新入社員さんですと、動きもハードなのでスーツに求められるものは耐久性なんですね。

 

どんなに動いても問題ないような強さ。

 

ところが、そんな人に勧めるスーツがおしゃれに気を使っているソフトな感じのスーツだったりするんですね。

生地もやわらかい、ちょっとこじゃれているので、格好いいからと勧めたのかもしれません。

これが、お酒を飲みに行くとか、パーティーに行くとかならいいんです。

しかし、仕事で着ていくとなると、おかしなことになってきます。

 

びしっとした格好で行きたいのに、段々とよれよれになってきてしまう。

いいものを買ったはずなのに、と悩んでしまいます。

 

スーツが目的に沿ってないんですよ。

 

またスーツのお手入れについても、おかしな話をしたりします。

 

スーツをクリーニングに頻繁に出すと傷みます、とか平気でいうんですよね。

ここではクリーニングの是非はあえて問わない事にしましょう。

問題は別の所にあるんです。

 

今と昔では大きな違いがありまして、それはスーツを持っている着数が今と昔では圧倒的に違います。

 

今から20年ほど前までは、普通に人地20着ほどのスーツを持っていました。

春夏用で7着くらい、秋冬用で7着くらい、お出かけ用に数着、これが基本です。

きちんとシーズンごとに着替えていたんですね。

また、着数を持っているので、毎日同じスーツを着ていかなくて済みます。

一回着たら休ませてあげる事が出来、その間に汗も蒸発して消えてしまいます。

その際に、生地が持っている復元力で元の形に戻るので、ヨレヨレにならないで着ていられたんです。

 

 

この当時なら、クリーニングはそんなにしないでもいいです、シーズンごとでとかで正しいんですよ。

 

 

 

ところが。

 

今、スーツの着数が激減しています。

普通3着くらい、多くても5着くらいを着まわしています。

このくらいの着数で着ていると、スーツが休む時間が取れないんですね。

汗も蒸発しないので、生地に負担がかかりやすくなってしまいます。

着る回数も増えていくので生地が傷みやすくなっていく。

 

このくらいの着数で着まわしていると、実は頻繁に洗わないといけないんですね。

汚れが蓄積しやすいし、形が崩れやすくなっているので、クリーニングで汚れを落としてアイロンで整形をする必要がある。

 

なのに、スーツを売るときにそんなに洗ってはいけません、と安易に言ってしまう。

 

 

昔からアパレル業界で言われていたのかもしれません。

その当時はその説明で正しかったのかもしれません。

でも今は、お客様の使い方が変わってきてしまいました。

それに合わせた説明をしないと、お客様が困ってしまいます。

 

クリーニングはきちんとしましょう、というか、もう数着スーツを買い足しましょう、というか。

この話の正解はこの二つのどちらかです。

店員さんたちにもう一度きちんと勉強をさせた方がいいと思いますよ。

 

だって、初めてスーツを買う人たちにとって、店員さんの説明がすべてなんだから。

 

僕らクリーニング屋さんも、説明をしています。

今はまだメンテナンスについてはクリーニング屋さんの方が一枚上なので、もし正しい情報が知りたい方はクリーニング屋さんでお話を聞いてみてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

JUGEMテーマ:お洗濯大好き!


| 1/1PAGES |