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今日の洗濯の扉は、東京都府中市の一伸ドライクリーニング店 工藤がお送りします。
ここ数年の傾向としてなんですが、服に対して過剰な思い込みが見られるようになってきました。
少し前はブランド志向が強かったのですが、最近は少し傾向が変わりまして、まるで服が精密機械みたいに、ものすごくセンシティブでデリケートなもののようなイメージが先行してしまっているように思います。
もうね、何かしたら傷んでしまうんではないか、と皆さん思っているみたい。
精密機械、もしくはとても柔らかい果物を扱っているんじゃないの?と思うほど、服に対して取扱いに気を使っています。
例えば、僕らクリーニング屋さんが配達に行くとき。
品物を届けするときは雨の日は外したりするんですね。
湿気でしわが戻ることもあるし、これからしまう衣類の場合、湿気を含んでしまうといいことがないので。
でも、これがお預かりをするときだと、雨でも何も問題はないんです。
服がびしょ濡れになってしまうと困りますが、普通に預かる位では濡れるなんてことはありません。
この後洗って仕上げるものなので、濡れないように小さく丸めて持っていく事も可能ですから。
ところが、最近は雨が降っている事をとても気にする人が増えてきました。
僕らの事を気にしてくれているのかな?と思っているとそうでもないんですね。
当たり前のように服に影響があると困るからと・・・・・。
いや、皆さん普通に汗かくじゃないですか・・・・・。
そういう意味では汗で服がぬれても破れたりするわけではないので、濡れる事が悪さをするわけではないんですよね。
また、汗のように皮脂などの成分が混ざっているわけではないので、そこまで雨を気にする必要はないんじゃないのかな…と思うんですけどね。
気にする方はものすごく気にされます。
また宅配便でお受けするときも。
こちらは届けば問題ないので、どのような袋でも構わないし、これから洗うものですから小さくたたんであっても問題はありません
しかし、送る側はそうではないらしく、厳重になんじゅにも袋に入れて発送されたり、中にはハンガーにかけて送ってくる人もいらっしゃいます。
送料、倍以上かかっているはずです・・・・・。
僕ら、クリーニング屋ですからいろんな服を預かるんですが、いい服になればなるほど、細かい所に強度を持たせているんです。
例えば、ボタンの裏に布を一枚かませていたり。
ポケットの端っこの方に補強を入れていたり。
一番力が掛かってしまうようなところに補強をしているので、服って結構強く出来ています。
冷静に考えてみるとわかるんですが、服を着ていれば、雨も降るし、汗もかくし、動いたりして服も引っ張られるわけですね。
それらに最低限耐えられるような品物を作るのが普通です。
そして、見事にその水準は満たしていると思います。
あまりにも無理をすれば別ですが、日常生活を送るのに十分な耐久性は持たせてあるんです。
もし、日常生活を普通に送っていて不具合が出たのなら、それは逆に不良品と言えます。
普通に使えない商品ですからね。
物を大事にしたいという表れから始まったのかもしれませんが、服を過剰に大事にする傾向があまりに先に行きすぎて、今はもう訳がわからなくなっているような気がするんですね。
素材の事をわからない人も増えましたし、色使いやデザインなどを気にする人は増えましたけど、メンテナンスを気にする人が減ったりしています。
素材の事やメンテナンスの事をきちんと学ぶと、服を適切に大事に扱えるようになります。
羹に懲りてなますを吹く、これになっちゃってるんでしょうね。
単に過剰なだけならわらってられるんですが、間違った方向へ行くと返って衣類を傷めたりしますからね。
そこだけはお間違いのないように。
クリーニングすると傷む、なんて話を信じて洗わないでいると、取り返しがつかないような状態になってしまいますよ。
きちんとメンテナンスはしましょう。
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今日の洗濯の扉は、東京都府中市の一伸ドライクリーニング店 工藤がお送りします。
毎日自分で洗っていたのに、襟が黄ばんでしまう事ってありますよね。
もうきれいにならないんじゃないか?と思っていたのに、クリーニング屋さんへ出すとあっさりきれいになったり。
いったい、自分たちの洗濯とクリーニング屋さんのクリーニング、何が違うんだろう?と思った事のある人もいると思います。
クリーニング屋さんと家庭での洗濯の違いを説明してみましょう。
まず、一番の違いは、お湯を使って洗っている所です。
クリーニング屋さんはお湯で洗っています。
最近はご家庭でもお湯を使っている所がありますが、クリーニング屋さんのお湯の温度はその比ではありません。
お風呂屋さんよりも高い温度で洗うんです。
洗う時の湯の温度は高いほど汚れが落ちやすくなるんですが、反面、シワになりやすくなります。
クリーニング屋さんの場合、仕上げをきちんとするので洗う時に強めに洗う事が出来るのです。
次に違うのは機械力の違い。
機械力とは、洗浄時にかかる力の事です。
強く揉んでいるか、弱く揉んでいるか、そんなイメージでしょうか。
クリーニング屋さんの機械は、家庭用のに比べてとても大きい。
小さい機械を使っている所でも13キロ洗える機械、大きなところだと30キロ一度に洗える機械を使っています。
キロ数が大きくなると、叩きつける力も大きくなるので、洗浄力が増します。
もう一つ、大きな違いは化学的な作用を使うのがクリーニング屋さんなんですね。
黄ばみの原因は皮脂なんですが、皮脂を落とすにもいくつかやり方があって。
それを上手に駆使して落としていきます。
ある時は、アルカリを使って下ろしたり、ある時はドライクリーニングの液体を前処理として使ったり。
そして、それでも落ちない時にはしみ抜きをしたり。
落とすために試行錯誤しているから、きれいになる。という訳です。
それが仕事なので、当たり前なんですけどね。(笑)
ただ洗ってきれいになっているわけではなく、きれいにするためにいろいろと手を尽くしているからきれいになる、これが最大の理由です。
だから、きれいにしようと思わなければ、ただ洗っているだけだときれいになりません。
クリーニング屋さんはまさに汚れとの格闘をしているわけですね。
yシャツの襟が黄ばんで気になってきたときは、クリーニング屋さんへ頼んでみましょう。
黄ばみも取れ、気持ちよく着る事が出来ますよ。
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