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おはようございます!
今日の洗濯の扉は、東京都府中市 一伸ドライクリーニング店 工藤がお送りします。
先々週から、あちこちのニュースでクリーニングがにぎわっています。
その話題とは・・・・・、
クリーニングに預けっぱなし?
引き取りに来ない人がいる、中には25年も預けっぱなしの人も。
というような内容。
クリーニングに出したはいいんですが、仕上がっても引き取りに来られない人がいる、という話。
クリーニング屋さんは処分する事が出来ないので、中には25年も預かりっぱなしという事例もある、という話です。
25年という数字が結構衝撃的かもしれません。
でも、うちにもありますよ、そういう品物が。
うちはもっと長いですね、40年もあります。
でも、処分せずそのまま保管をしています。
引き取りに来られない理由もいろいろとあると思うんです。
純粋に忘れちゃった人もいらっしゃる出でしょうし、引っ越しちゃったという人もいます。
中には亡くなってしまった方も。
残されたご家族もまさかクリーニングに預けているとは思ってもいないでしょうから、結果預けっぱなしになってしまうんでしょうね。
さて、では預けっぱなしにしている人はどのくらいいるのか?
みなさん気になりますよね?
答えはほとんどいないんですよ。
少し長い保管はあります。
三カ月、半年、一年。
このくらいは結構いらっしゃいますが、次の季節になると引き取っていただけます。
問題は次の季節になっても引き取りに来られない方、その人たちの数ですよね。
これがほぼないんですよね。
クリーニング屋さんって狭いじゃないですか。
そんなにたくさんの人が何年も預けっぱなしにしているようだったら、もっと前から騒いでいると思うんですね。
うちも50年以上営業をしていますが、何十年も預けっぱなしの衣類というのは大きな段ボールひと箱くらい。
後はたいてい引き取ってもらえるんです。
それでも3か月預かりっぱなしになると、クリーニング屋さんも少々困ります。
うちみたいな後払いのお店になると、引き取ってもらわないとお金をいただけません。
その間は無収入になるわけですから、割と深刻。
また、保管をしている間はこちらに責任があるので、埃にも気を使うし、洗い直しもしたりするし、神経を使うのも間違いありません。
出来れば早めに引き取っていただけるのがうれしいのも事実ですね。
でも、引き取りたくても引き取れない事情があることも合って・・・・・。
うちであった話なんですが、長いお付き合いのあるお客様が冬物を預けていったんです。
いつもなら引き取りに来ていただけるのですが、その年はいつまでたっても引き取りに来られない。
お店の前も歩いてないようなので、どうしたんだろう?と心配をしていました。
そのまま月日が去り、翌年も来られず、その次の年も来られず。
忘れるような人でもないし、無責任な人でもない。
どうしたのかなあ?と思っていた3年目。
男の人がご来店くださいまして、そのお客さんの友人だ、と言います。
実は・・・・と話を切り出されたんですが、なんと脳梗塞で倒れてしまってたんだとか。
ほんのちょっと前に、話せるようになり、一番最初に発した言葉が、クリーニング屋さんに預けっぱなしなの、と。
引き取ってきてちょうだい、という話だったそうです。
僕らもびっくりしまして、そんな事情が、と。
もちろん、きれいに保管をしていましたから、そのままお渡しをしました。
こんな風に思いもがけない事があるのも世の中です。
簡単に取りに来ないからと処分できない理由もここにあります。
何があるかわかりませんから、早めに引き取りに行くことに越したことはありません。
忘れないうちに、引き取りに行きましょう。
そして、皆さんもお体をお大事に。
JUGEMテーマ:商い・商売に対する姿勢
皆さん、こんばんわ。
今日の洗濯の扉は、東京都府中市 一伸ドライクリーニング店 工藤が送りします。
パソコンのメンテナンスをしていたら夜になってしまいました。
日頃のお手入れが大事なのはパソコンも衣類も同じようです。(笑)
さて、今日の話題は、家庭でしみ抜きをして、失敗してしまった後の話。
最近、雑誌やテレビなどをご覧になって自分でしみ抜きをしたり、洗ったりして事故を越してしまう人が多くなってきました。
そして、どうにかしてください、とクリーニング屋さんへ持ち込まれることが増えてきています。
直せるものと直せないもの、当然どちらもあります。
ものによっては致命的なミスを犯してしまう事もあるんですね。
でも、昔に比べて格段にクリーニング屋さんの技術が上がっていて、直せるものも増えてきました。
全部のお店ではありませんが、特殊技術を持っているクリーニング屋さんもちらほらとあります。
お近くになくても、宅配便で受け付けてくれるところもあります。
で、問題は直すときにかかる費用です。
これ、かなりお高いんですよ。
以前テレビにしみ抜きの先生が出ていまして、そのときの話で、色が抜けた時の色修正で一か所6000円とか。
大きさによってはさらにかかります。
また縮みの修正などは、2000円から5000円ほどかかることも。
普通にクリーニングに頼んでおいた方がはるかに安く済んでいるような金額です。
仮に素材が特殊だったとしても、ですよ。
いかに自分でやって失敗した時の代償が大きいか?お分かりになると思います。
また先ほども書きましたが、どこでもやっているという訳ではないので、やってくれるお店を探すところから始めなければいけません。
見つかってもすぐやってもらうのは難しく、長ければ半年以上待つなんてことも・・・・・。
今、皆さんが見ているしみ抜きのやり方や洗い方って、手順だけなんですね。
でも、洗いやしみ抜きで大事なのは、そこではないんです。
一番大事なのは、その服の特徴を知ることなんですね。
水で洗えるのか?
擦れに強いのか?
色が抜けやすいのか?
どんなものに強くてどんなことに弱いのか?それを知って、その上で出来る処理をしていく事が大事なんですよ。
しょうゆだからこのやり方、ボールペンだからこのやり方、ではいつかどこかで事故を越してしまいます。
テレビや雑誌などでは、必ず生地はこれです、と説明をするんですが、番組側がそれよりも手順の方を優先するので、皆さん勘違いされてしまうんですね。
てれんてれんだから、とか、固いから、とか、服をそういう見方をしていると危ないです。
一か八か、でやるのなら、クリーニング屋さんに任せた方が絶対安心です。
もし自分でやるのなら、覚悟を決めるか、どうなっても構わない服で挑戦してみてください。
まだ着たい服なら、クリーニング屋さんにお任せを。
JUGEMテーマ:お洗濯大好き!