今日の洗濯の扉は、東京都府中市の一伸ドライクリーニング店 工藤がお送りします。
衣替えの時期から、クリーニングから品物が返ってくるこの時期にかけて、ネット上でクリーニングにまつわる話をよく見かけます。
たいていはあまりよくない話だったりするのですが・・・・・、たぶん満足されているお客様は書き込まず、不満を感じた方が書き込んでいるからそう見えちゃうのかもしれません。
知っている方は知っている、でも知らない方は知らない話で、クリーニングにも品質の差がある、というのがありますね。
お店によって、汚れの落ち方や、どれだけきれいになるか?、品質から値段までかなりの差があります。
そこをよく御存じの方は、引っ越しの際にクリーニング屋さんを探してから引っ越すくらい、それくらい重要視する人もいるくらいです。
また、気に入ったお店がないときは、前にご利用していたお店へ宅配便で送る人もいたりします。
それだけ違う、という事なんでしょうね。
先日見かけた書き込みに、なんでクリーニングに品質の違いが出なきゃいけないんだ???というのがありました。
そもそもプロがやっているんだし、同じようにきれいに出来なきゃだめだろう、と。
品質に差が出るのはおかしい、というものでした。
確かに、そういわれるとそうなのかなあ、と思う事もあります。
今から40年前は機械化されていなくて、全部手仕上げ。
職人ごとに品質が違いましたが、今はどこのクリーニング屋さんも機械化されています。
洗剤だって、そう変わらないだろう・・・・と思う人もいるのかもしれませんね。
なんですけどね。
実は機械化されても品質にはばらつきが出るんですよ。
ここが不思議でしょう?
でも、同じ機械を使っていても、同じように仕上がらないんです。
一番の理由は、服そのものが全部違うという事が挙げられます。
サイズが違うし、メーカーによって微妙に形が違います。
他の業種のように、同じ形で裁断するとか、形を整えるとか、そういうのに機械は適していますが、クリーニングの場合は裁断するわけでもありませんし、揃えるわけでもないので、どうしてもサイズ違いなどでばらつきが出てしまうんです。
そこからはみ出た部分を修正したり、しなかったり、そこで差が出たりします。
また、不思議なことに、同じ機械に同じyシャツを着させて仕上げても、品質が違います。
微妙な角度の違いで、仕上がりに差が出るんです。
普通、機械は品質に差が出ないようにするために使うのですが、クリーニングの機械は、そこまで入っていないのが現状ですね。
ハンドアイロンよりもう少し大掛かりになっただけで、扱う人たちの技量に左右される、という事なんです。
また、洗うという事に、差が出やすくなっています。
こちらは、汚れそのものが毎回違う訳で、同じ洗浄力だと、同じように汚れが落ちますから、汚れのつき方次第で落ち切るものと落ち切れないものが出てきます。
一度にどれくらい洗うのか?というのも洗浄力には影響していまして、きちんと守って洗う所と、そうでない所とあるようですね。
結局クリーニングは、機械化された、とはいってもまだまだ働いている人の技術力や注意力に影響される、という事なんだと思います。
同じような商品を、クリーニングできれいに出来るところと出来ない所。
その差は、どこまで手をかけたか?になると思うんです。
同じやり方で同じようにやっていれば、ある程度はきれいになりますが、品物に違いがあるようにそれだけでは対応しきれないのが現実です。
残った部分をいかにきれいにするか?がそのお店の腕の見せ所であるわけですね。
で、ここをよく御存じのお客様は、クリーニング屋さんを選んでいる、という事なんです。
普段、特に気にも留めないでご利用されているクリーニング。
そんなに変わらないだろう、とご自宅で洗たくしている方々。
クリーニング屋さんにも違いがあることがわかったら、探してみたくありませんか?
必ず、近くに違いの分かるクリーニング屋さんがありますよ。
ぜひ、探してみてください。