今日の洗濯の扉は、東京都府中市の一伸ドライクリーニング店 工藤がお送りします。
クリーニング屋をやっていると、いろんな話が入ってきます。
特に今は、衣がの真っただ中、いわゆる繁忙期というやつでしてクリーニング屋さんの店内は大騒ぎです。
クリーニングに品物が集まる、という事はお客様もたくさんいらっしゃるという事。
いろんな話をされていきます。
気に入って買った服が、擦れちゃって色が薄くなった話とか。
自分で洗ったら皺くちゃになっちゃった、という話とか。
洗えると思って買ってみたら、表示が洗えなかったとか。
そんな中で、こんなご相談をよく受けます。
おじいさんの服、クリーニングしてって言われたんだけど、と。
こんな感じのご相談です。
おじいさんやおばあさんから、クリーニングを頼まれたんだけど、どう見ても色あせてるし、汚いし、もう捨ててもいいようなもの。
これをクリーニングする必要はあるのか?というご相談です。
クリーニングするかしないか、の判断の一つに、まだ着る事が出来るか?という事があります。
あまりにも状態が悪くなると、くりーにんぐするよりも買い換えた方がいい、という判断をすることもありますよね。
この件、結論から申しますと、クリーニングしないとダメなんです。
理由は、おじいちゃん、おばあちゃんが不機嫌になるから。
長年クリーニング屋をやっていまして、経験としていろんなものが見えてくるのですが、お年寄りは同じものを着続ける傾向があります。
汚れていても。
うす切れになっても。
縮んでいても。
これ、捨てて新しいものを買い替えた方がいいよ、という品物であったとしても、お年寄りたちには通じません。
その服が大事なんです。
僕らがお預かりするときも、さすがにこれはもうクリーニングしてもダメかな、と思ってお話をしても、とにかくクリーニングしろ、と言われます。
お年寄りには、その服が大事で、まだ着る事が出来て、着やすい服なんです。
周りの判断で、着れるとか捨てるとか、決めると大変なことになってしまいます。
だから、お年寄りから言われたら、クリーニングするしかないんですね・・・・・。
僕らクリーニング屋さんも、お年寄りの服は大急ぎで洗います。
替えが少ないのと、お気に入りの服はすぐ着たいからです。
長年の経験で、どんなニーズがあるのか?把握していますから。
クリーニングのことで揉めてほしくないんです。
頼んだ方も頼まれた方も、気持ちよく過ごしていただきたいですから。
衣替えの今の時期、こんなトラブルが起こったりします。
お気を付けくださいね。