洗濯の扉、本日は横浜のクリーニング屋、伊藤が担当です。
ちょっと話しが大きくなりますけどね、バブルが崩壊したと言われる90年代始めから今日までの20数年。
この間に世の中はものすごく変化したと思います。
「二昔」違えば変化して当然ですが、技術、環境、習慣、モノの考え方、そのすべてがまるで変わってしまいました。
テレビは板チョコの様に薄く大きくなり、きめ細かい画像になりました。
電話はポケットに入る大きさになり、更にコンピュータの端末となっています。
まさかあり得るはずが無いと信じ込まされていた原発が大惨事を起こして放射能をバラまいていますし、終身雇用制は完全に崩れました。
日本が発展してきた礎となったシステムは否定され、いとも簡単にワーキングプアなる人種が激増しました。
物価もデフレの影響で下がり続け、安くなければ商品ではないといった風潮さえ蔓延しています。
そんな世の中で育ってきた次世代を担う若者は、合理主義に走り、無駄と感じる物にお金を投資しません。
車が良い例ですよね。
若者と言えば車が欲しい、それが相場でした。
その為には、稼いだお金はすべてつぎ込む。考えてみれば数年後には消却してしまう物に大金をつぎ込みました。
無駄ですね〜(笑)
でも、この無駄こそが生活の糧になっていたんでしょうね。
今の若者は、ガソリンが高い、税金が高い、駐車場が高い、必要ならレンタカー、と車の所有を好みません。
着るモノだって、ファストファッションの台頭で、「安ければそれに越した事は無い」と考えがちです。
街中で同じ柄・同じパターンのTシャツとぶつかっても気にしなくなりましたよね。
結果、すべてが平準化したオンオフの区別がない生活になってしまった気がします。
ブランド信仰のすすめではありませんが、やはりお金を多めに出した物はそれなりの品質を持っています。
中には「品質」に占める割合の中にデザイン性やブランド力が多くを占めている残念な場合もありますけどね。
別にファストファッションが悪いと言う訳ではありません。
お分かりだとは思いますが、「普段着とヨソイキ」「人前と内輪」をもっとはっきり区別した生活に戻らないかなと思っています。
難しい事ですけどね・・・
仮にファストファッションでも、シワシワクシャクシャのまま着て人前に出るのは恥ずかしい、そんな風潮になってくれば段々と変わってくるのではないでしょうかね?
今は服が売れない時代だそうです。
車と同様、無駄な物に位置づけられてしまうのでしたら寂しいですね。
スーツにしても交代交代でヘビーローテーション化せずに余裕をもった数にしたり、着回ししながら多くのアイテムをそろえていったり。
無駄と思っていた事も実は無駄ではないんだ、そう思ってくれる世の中に早くなってくれると、景気回復になるかな〜と目論んでいる伊藤です。
あれ?今回のブログ「クリーニング」という言葉を出さずに締めちゃいました。。。ま、いっか(笑)
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クリーニングの
イトウ商会 代表:伊藤正博
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