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ファブリーズを掛けたらしみになったのはなぜ?
クリーニング屋をしていると、色んなご相談を受けることがあります。
先日も、あるお客様からこんなご質問を受けました。



ファブリーズを掛けたらしみになったんだけど・・・・・。



スーツや制服の通常のお手入れとして、ファブリーズなどを代表とする、抗菌消臭剤を使っている人が増えているようです。
・・・・・・、菌を殺したいんでしょうね。
菌があると不潔だから、それがなくなれば清潔、と言うことなんでしょうか。


そこで、吹きかけた時にシミになってしまってびっくりする、という事が結構出ているんです。
キレイにしようと思っているところでシミになるわけですから、慌ててしまいます。



抗菌消臭剤が悪いのか?
商品自体に問題があるのか?
そういったご質問がクリーニング屋さんにはやってくるんですが、原因は二つほど考えられると思うんです。


一つは、衣類自体に問題のあるケース。

衣類は、染色堅牢度と呼ばれる生地の色がどれくらい強く染まっているか?と言う事を表している尺度がありまして、これが弱いとふとした拍子に色が抜け落ちる事があります。
雨に濡れて、色が抜けてしまうものもあるんです。
たとえば、染色が弱くて、抗菌消臭剤を吹きかけた時に、色が流れてシミに見える、そういうこともあります。


もうひとつ、こちが一番多い理由ですが、服が汚れているんですよ。
埃や汗がついていて、そこに抗菌消臭剤を吹きかけることで、汚れが浮き出て、しみになるんです。


本来、洗わなければいけないほど汚れているんですが、抗菌消臭剤でごまかし続けていると、一時的に菌はいなくなっても、汚れはどんどん蓄積していきます。
そして、吹き掛けたら・・・・、しみになってしまうわけですね。



ここが抗菌消臭剤の怖いところだと思います。



CMや宣伝を見ていると、あたかも洗っているかのような印象を受けます。
これを吹きかけていればキレイになるような、そんな錯覚をしてしまう。
でも、汚れは残っているんですよ、菌の餌はいつまでも残っている。
だから、一時期、抗菌されてもまた次に着用すると、においが発生するんです。


汚れた服を元に戻すには、洗うしか方法はありません。


一時的な対応として、消臭剤はありますが、洗わないと根本的な解決にはならない。
根本を解決しないと、最後は破れる、傷むなどの害が出るようになります。



一見お手軽なお手入れ方に見える消臭剤ですが、定期的にきちんとクリーニングをする事をおすすめします。


家で洗ってもいいんですよ?
でも、それでもなお、クリーニングをおすすめするか?と言うと、大きな機械でたっぷりの液体で洗う事が出来るからです。
たっぷりとした液体の中で、洗うほうが汚れも落ちやすいし、ダメージも少ない。
クリーニング屋さんのほうが服が長持ちしやすい理由の一つです。


スーツや制服など、長く着るものほど、クリーニングへ。
理想は1シーズンに2回のクリーニングがおすすめです。




今日の洗濯の扉は、東京都府中市の一伸ドライクリーニング店 工藤がお送りしました。
ゴールデンウィーク、皆さん楽しんでくださいね。








JUGEMテーマ:お洗濯大好き!

クリーニングから戻ってきたら
洗濯の扉、本日は隔週月曜日に登場する男、横浜の伊藤が担当です。
さくら、さくら、と騒いでいるうちに、季節はどんどん進んでいます。
横浜はそろそろツツジが見頃になってきました。

このブログをお読みの皆様は、衣替えで冬服と春夏服の入れ替えで大忙しでしょうか。
まず、最近特に間違った情報というか行動が大きな波になっています。

それは、「着た後に洗わず、着る直前に洗う事」

大きな波、すなわち皆さんがそれを好んでおこなうという事は、それなりに理由があっての事だと思います。

● 入れ替えの作業だけで大変でメンテナンスまで考えられない。
● 見た目汚れていないし・・・。
● この服、来シーズン着るか分からない。

たくさん衣装をお持ちでしたら、入れ替えも大変でしょう。
しかし、衣装はたくさんでも、そのひとつひとつに購入した時の思い出や着た時の思い出があるはず。
いつまでも大切に着られる様にメンテナンスは欠かせませんよ。

しかも、汚れって目に見えるかどうかだけではありません。
目には見えないけど、虫食いの原因になったり時間の経過と共に変色したりとリスクはたくさんあるんですよ。

ですから、クリーニングする事をお薦めするわけなんですが、そのタイミングも大切。
みなさん、ご飯を食べ終えた後に食器を洗いますでしょ?
流しに出しっぱなしにしておいて、次に食事の支度に取りかかる時に洗いませんよね。

流しに出しっぱなしにしておいたら、夏場でしたら臭くはなるしハエはぶんぶんうるさいし。
さーっと流しただけで落ちる様な汚れもゴシゴシとかなり強くこすらないと落ちません。

洋服だって同じですよ。
臭くはなるし、虫食いの虫がよってくるし、変色するし・・食器と違って無理にゴシゴシしたって落ちない汚れも出てきますし。
冬のお洋服は今洗いましょ!
秋口に洗うのは、とてもリスクが高いのですよ。

さて、ここからが今日の本題。

クリーニングされて戻ってきたアイテムの扱い方です。
もっともご家庭毎に、事情もありましょうから参考程度に覚えておいてください。

セーターなどのウールやシルク、カシミアなど動物性の繊維からできたアイテムは防虫をした方が安心です。
いい品物だから虫が喰いやすい・・ある意味正解ですが(つまり柔らかいという事です。)、こんなコトワザもありますでしょ?

「蓼食う虫も好き好き」(たでくうむしもすきずき)
好き好き♥︎ じゃありませんよ。(笑)すきずきです。
つまり動物性の繊維でしたら、どんな不細工(笑)でも喰われる危険性があるのです。

それを防ぐには防虫剤が効果的です。
樟脳(しょうのう)やナフタリンなど、防虫剤と一口にいいましても色々な種類があります。
それぞれ特徴がありますから優劣はつけられないのですが、大切なことがひとつ。
違う防虫剤同士ですと相性が悪く、効果が消えてしまう場合もあります。
ですから、使う防虫剤は必ず一種類に統一してください。

多くは防虫成分がガス化して効果を発揮します。
ガスは空気より重い場合がほとんど。
ですから、必ず箱に仕舞いましたら上部に防虫剤をセットして密閉する事が好ましいですよ。

さて、ハンガーで吊るされて戻ってきたアイテムの話しです。
よく気にされるのは、かかっているビニールカバーを取った方がいいのかどうか?という事ですよね。

これはね・・どちらでもいいと思うのですよ。
取った方が通気がいい様な気がします。
しかし、クローゼットがかなりギュウギュウでしたら外したって通気悪いですよね。(笑)
逆にホコリ除けとしてあえてカバーを外さないという人もいらっしゃいます。
それはそれで正解。

それよりも、皆様にお勧めしたいのは、ハンガーについてです。
クリーニング屋さんから戻った時は、プラのハンガーか針金のワイヤーハンガーに吊るされています。
仕舞われている時も、自重が肩の部分にかかりつつける訳ですから、できればいいハンガーに架け替えて欲しいのです。
重さでスタイルが崩れたら元も子もありませんからね。

スーツ類でしたら、肩幅にあった木製のハンガー。
ブラウス類でしたら滑り落ちない様に工夫されたハンガー。

良いマイハンガーを用意しようとすると、意外にお値段が高い事にお気づきかと思います。
見えないところに投資するって、カッコいいですよね。

今年の衣替えは、ハンガーの事まで考えてみる。
実行してみませんか?



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クリーニングのイトウ商会 代表:伊藤正博
イトウ商会Facebookページ
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クリーニングから返ってきた服の保管方法。
桜も散って見事な新緑が顔を出し始めました。
緑を眺めながら配達に出ています。(笑)

今日の洗濯の扉は、東京都府中市の一伸ドライクリーニング店 工藤がお送りします。



衣更えが始まって二週間ほどがたちました。
今年は例年に比べて動き出しが早かった。
理由は消費税の増税ですよね。
3月一杯でクリーニングに出してしまった方も多かったんではないでしょうか。

クリーニングでキレイになった服を、どうやって次のシーズンまで保管をしたらいいのか?
保管の仕方を知らない人って多いような気がします。
せっかくクリーニングでキレイになっても、保管の仕方を間違えるともったいない。
上手な保管の仕方を覚えておきましょうね。


クリーニングから服が返ってきたら、一度チェックする事をおすすめします。
親切なお店では、落ちなかった汚れやシミなどを引き取りの時に伝えてくれたりしますが、落ちなかった汚れの事を教えてくれずにそのまま返ってくるお店もあります。
次のシーズン着る時に、シミや汚れがあってびっくりしないように、一度チェックをして置きましょう。
洗い直しなどの対応もクリーニング屋さんはしてくれるので、気になるときにはクリーニング屋さんへご相談を。


クリーニングから返ってきた服を仕舞う時に、クリーニング屋さんでかぶせてきたビニールの袋をどうするか?悩んでしまう方も多いと思います。
この袋を外すか外さないかは、ご利用のクリーニング屋さんに聞いてみてくださいね。
外さなければいけない理由も、外さなくてもいい理由も、そのクリーニング屋さんの仕事の仕方に大きく影響されています。
昔は外してください、なんていわなかったんですよ、でも今は結構な数のクリーニング屋さんが外してください、と言っています。
仕上げの行程で蒸気が残ってしまうからなんですが、クリーニング屋さんによっては完全に乾かしてからお返しをするので、袋を外さなくてもいいクリーニング屋さんがあります。

ちなみに、うちも外さなくていいクリーニング屋さんの一つです。
ビニールの袋に防虫加工剤が含まれているのでそのままのほうが保管の時に安心になっています。


さて、次は仕舞い方。

まず、仕舞う環境を整えましょう。
服を仕舞うのには、いくつかルールがあります。
その一つが、ぎゅうぎゅう詰めにしないこと。
せっかく仕上がった服も、ぎゅうぎゅう詰めにされたらしわくちゃになってしまいます。
理想は適度な間隔をあけること。
出来ない時は、別の方法を取るようにするんですが、それは後で説明をしますね。

洗ったものと洗ってないものを分けること。
今着ている服は汚れている服です。
また、着用することで虫が服について来てクローゼットの中に入ってしまうことがあります。
虫食いの被害にあわないためにも、分けてしまっておきたいところです。

除湿剤を入れておくこと。
湿気は一番の大敵です。
除湿剤はこまめに入れ替えるようにしましょうね。


防虫剤は服の上のほうに置く事。
防虫剤は空気より重いので、下の方に置くと効果がありません。
上のほうにおいて、クローゼットにいきわたらせることが大事。


そして、クローゼットは基本締め切りで。
防虫剤がいきわたっていても、開け閉めをしてしまっては防虫剤の薬品が逃げてしまいます。
また、除湿剤を入れてあるのに、開け閉めをしてしまうと新たな湿気が入って来てしまいます。
基本締め切りが理想です。


以上のようなルールがある事を覚えて置いてくださいね。

では、流れで説明。


クリーニングから返ってきたら、クローゼットに仕舞います。
吊るしてしまうか、たたんでしまうかは好みですが、主流は吊るしてしまうやり方ですかね。
クローゼットの中に、除湿剤をセット、服の上のほうに防虫剤をセットします。
防虫剤は、においのないタイプで大丈夫です。
なかには、臭いがしないと効果がないと思っている方がいらっしゃいますが、臭いがしなくても十分効果があります。

ただし、防虫剤は忌避剤といわれてまして、虫の嫌がる成分を出して近寄らせないだけのものなんです。
中にはものともせず入ってくる虫がいます。
1割くらいは入ってきてしまうので、防虫剤だけでは完全に虫食いの予防にはなりません。
ここで効果を出すのが除湿剤。
虫は湿気がないと動けなくなるので、除湿剤と防虫剤、セットにしておくことが大事です。



除湿剤と防虫剤をセットしたら、後はクローゼットを締め切りにします。
理由は先ほども書きましたが、効果を弱くさせないため。
防虫剤がにげださないように、余計な湿気が入ってこないように、と言うことです。
このままにしておくと、次のシーズン、きれいに着ることが出来ます。


さて、クローゼットがぱんぱんで吊るしてしまえない!と言うときはどうすればいいか。


畳んでしまいましょうか。
実は吊るしてしまうと言うのは、とても非効率なんです。
場所は食うし、数仕舞えないし。
僕らが子供の頃はみんなたたんでしまっていました。
その方が安全に仕舞えると、皆さん経験から知っていたからです。

たたんでしまうメリットは、コンパクトに仕舞えると言う事、数を多くしまえると言うこと。
また、たたんだ服の一番上に防虫剤をポンッと置くだけで、全体的にいきわたるので効果が出やすいんです。
箪笥なんて今はないかな?に仕舞っておけば、閉め切りに出来ますしね。


デメリットも一つあります。
それは畳みじわがつくこと。

実はこれをこうやって皆さん回避をしてきたんですよ。


クリーニング屋さんでプレスだけしてもらう。


いまから20年ほど前は、皆さんこうして衣更えの服を仕舞っていたんですね。
クリーニングした服をもう一度プレスしなおしてもらうって、なんだか無駄なような気がしますが、そうでもないんです。
安全に仕舞えて、着る前にプレスをしてもらうと、またふんわりと服がリフレッシュされて、気持ちよくなるんです。
やはりどうしても仕舞っておくと、若干の湿気を含んでしまいます。
アイロンを掛けなおすことで、気持ちよく着る事が出来るようになるんです。



・・・・・・・・・・、このやり方、実践すると、癖になりますよ。(笑)
それほど、着る前のアイロン掛けは、気持ちいいんです。



今の日本の住居は、住みやすくなった反面、虫なども住みやすくなってしまいました。
仕舞い方をきちんとするだけで、次着る時に気持ちよく着ることが出来ます。
ぜひ、クリーニングから返ってきたキレイな服を、上手に仕舞ってまた着るようにして欲しいと思います。




JUGEMテーマ:日常

イルマデモ イツマデモ
洗濯の扉、本日は隔週月曜日に登場する男、横浜の伊藤が担当です。

横浜の桜は満開を過ぎました。
満開になってから風が強く吹いたり雨が降ったりと、今年は少々花が散るのが早い気もします。
昨日辺りが最後のお花見日和だったのでしょうか、横浜の天気はいまひとつはっきりしませんでした。
桜はつぼみが膨らむのも楽しみ、咲くのも楽しみ、そして散りゆく様も楽しみ、と楽しませていただきますね。
桜吹雪の中を走ってきたのか、ボディーに桜の花びらをたくさん乾っ付けて走る車も趣きがあります。

『散る桜 残る桜も 散る桜』

歌人でもあった良寛和尚の辞世の句です。
凡人の私でさえ、この歌持つ意味合いはよく理解できます。
今は輝いても、いつかは終わりが来る。
まさに諸行無常を桜の散る姿に例えてうたったのでしょう。

たまたま集配中に車のラジオでこの句を聴きまして、その直後に伺ったお宅が俳句の先生のお宅。
新聞の俳句のページで解説もされている方なので、この辞世の句の話しをちょっとしました。
すると、あぁ良寛ね、見る?見る?と大きな本を抱えてくるのです。

それは良寛和尚が書いた書をまとめた画集。
あれやこれやと書の感想をお話しくださいました・・・。
辞世の句は?・・・
あぁ、良寛さんは歌人でしょ?私は俳句だからよくわからん。
そんなモノなんですかね?(笑)

形あるものはいつかは無くなる。
自然の摂理としてそれは当然の事です。

しかし、満開の桜の様に、いつまでも美しいままでいて欲しい。
そう願うのも人情と言うもの。
もっとも桜の美しさの原点こそが、散ってしまう儚さかもしれませんけどね。

お洋服にもいえる事ですよね。
時が経てば、モノはすべて消耗していきます。
どんなにお気に入りでも、いつかは「もう着れないよね?」という時が来るでしょう。

桜の満開はそのまま時を時を止める事は出来なくとも、お洋服の消耗は遅くする事が出来ます。
それはしっかりとメンテナンスすること。
そのシーズンに何度袖を通したかは問題ではありません。
仕舞われる時にプロのクリーニングに出してメンテナンスする事が、少しでも長い間をお気に入りと過ごす時間を長引かせる最良の方法なんです。

いつまでも、いつまでも。
大切なお洋服は散らずにクローゼットにいて欲しいですよね。


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クリーニングのイトウ商会 代表:伊藤正博
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オーバーコートやダウンのクリーニング
ご無沙汰しております。

福島市のクリーニング店の店主 玉根です。
いよいよ、福島市でも桜の開花が報道され始めました。

この時期のクリーニング屋さんは
オーバーコートやダウン製品の重衣料品・冬物品の

クリーニングにあふれかえっています。

そえでも クリーニング代が高いからと
クリーニング店の御利用を控える方も結構いらっしゃるらしいです。
どうなんですかねぇ
この時期にクリーニングせずに放置して仕舞う冬物衣類

来シーズンは新しいの買って古いのは捨てちゃうならいいのですが
また汚れたまま着ちゃうのでしょうか?

また来シーズンも着るつもりなら
 
きちんとこの時期にクリーニングされることをお勧めします。
 


 

販売員さんのお話。いい服だからこそ、クリーニングで。
桜が見事に咲きだしました。
もう春ですよねえ。

今日の洗濯の扉は、東京都府中市一伸ドライクリーニング店 工藤がお送りします。



クリーニング屋さんには色々なお客様がご来店されます。
普通の主婦の方から、学校の先生、病院の先生、学生さん、会社の社長さん、建築会社の社員さん、などなど。
あげたらきりがありませんが、いろんな職種の方がご利用されるんですね。


先日、アパレルの販売員の方がご来店くださいました。


クリーニングにもちもまれたのは、スーツ。
どうやら制服のようです。
アパレルの販売員とおっしゃったので、少しお話をしたんです。

今、どんなのが売れているんですか?
お客様にどんな事を聞かれますか?


今、お客様に聞かれる事は、しわのつかない服はどれ?と言うことらしいんですね。
着用中にしわが付くのが嫌みたい・・・・・でも、と話しが続きます。
いい服になるほど、しわが付きやすくなるんですよね、と。

確かにその通り、僕も納得でした。


いい服って、糸が細いんですよ。
糸が細いと、肌触りがよくなって気持ち衣服になるんです。
しかし、その反面、細いがゆえに動きやすくなってしわが付きやすくなります。
これはもう避けようがないんですよね。

もし、本当にしわのつかない服をお探しなら、糸が太くてニット製品がいいんですよ。
つまり、ぶっとい毛糸の糸で編んだ緩めのニット製品、がご希望の品物になるんです。
でも、欲しいのはそういうタイプの服ではないのは分かっているので、店員さんも困っているらしいです。

お話の中で面白かったのは、お客様に聞かれることの一つに、自分で洗えますか?と言うのがあるらしいんですね。
そして、洗えますよ、と答えるらしいんです。


所が、本音はクリーニングに出して欲しい、と思っているようで。
いい服だからこそ、自分で洗わないで本当はクリーニングに出してきれいにして欲しいと思っているらしいんです。
でも、お客様にクリーニングに出してください、と言うとそんな面倒な服ならいいわ、と言われてしまうような気がして、いいづらいんだとか。

でも、会社の制服は、会社からクリーニングに出しなさい、と言われているといいます。

会社も販売員さんも本当はクリーニングのほうがいいってわかっているんですね。


実はこれには思い当たる話しがあります。



当店をはじめてご利用されたお客様が、そのまま数ヵ月後利用されていくと、だんだんと着る服が変わってくるんです。


皆さん、服がどんどんいい服になって行きます。
理由を聞いてみると、今までは自分で洗ってもきれいにならないし、ある意味使い捨てのような感覚でいた、と。
でも、クリーニングに出してみて、こんなにキレイになるんだ、と分かったら、いい服を買って見たくなった、とおっしゃるんですね。


どうせ長持ちしないんだったら、安くていいや、着られればいいや、と思っていたらしいんですが、長く着る事が出来る、キレイになる、と分かったら、着るものがどんどん変わっていったんです。



これってね、アパレルさんの話に通じると思うんですよ。
嫌がられるかも?と思ってつい自分で洗えますよ、と言っていますが、実は逆なんではないのかんな、と。
自分たちが販売している商品を、いい服でも自分で洗えますよ、と言ってしまうので、価値が低く見られているんじゃないのかな、と思うんです。


うちの服はいい素材で出来ているのでクリーニングしてください、といったら?
クリーニングをしたほうがいい、いい服なのね、と思うお客様が多いと思うんですよ。

そして、クリーニングに出して長持ちするほど、いい服が売れていくと思うんです。


使い捨てになってしまうと、ダメになるまで服は買いません。
でも、長く着れていい物を買い始め、おしゃれを楽しむようになったら?
きっと、アパレルさんでも買ってくれるお客様が増えていくはずですよ。


僕はもっと販売員さんも、自信を持ってクリーニングをおすすめしてもいいと思います。
自分で洗ったら長持ちしないよ、と。
クリーニングしたら、いい感じをずっと着る事が出来ますよって、自信を持ってお客様に話していいと思います。


顔色うかがって、自分で洗えますよ、って言えば言うほど、本来の価値を下げているんじゃないかな、と思うんですね。


各地で桜満開です。
冬物を忘れずにクリーニングに出してくださいね。
クリーニングで、服もリフレッシュ!
いい感じにもどして、来年また着ましょう。








JUGEMテーマ:日常

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