桜も散って見事な新緑が顔を出し始めました。
緑を眺めながら配達に出ています。(笑)
今日の洗濯の扉は、東京都府中市の一伸ドライクリーニング店 工藤がお送りします。
衣更えが始まって二週間ほどがたちました。
今年は例年に比べて動き出しが早かった。
理由は消費税の増税ですよね。
3月一杯でクリーニングに出してしまった方も多かったんではないでしょうか。
クリーニングでキレイになった服を、どうやって次のシーズンまで保管をしたらいいのか?
保管の仕方を知らない人って多いような気がします。
せっかくクリーニングでキレイになっても、保管の仕方を間違えるともったいない。
上手な保管の仕方を覚えておきましょうね。
クリーニングから服が返ってきたら、一度チェックする事をおすすめします。
親切なお店では、落ちなかった汚れやシミなどを引き取りの時に伝えてくれたりしますが、落ちなかった汚れの事を教えてくれずにそのまま返ってくるお店もあります。
次のシーズン着る時に、シミや汚れがあってびっくりしないように、一度チェックをして置きましょう。
洗い直しなどの対応もクリーニング屋さんはしてくれるので、気になるときにはクリーニング屋さんへご相談を。
クリーニングから返ってきた服を仕舞う時に、クリーニング屋さんでかぶせてきたビニールの袋をどうするか?悩んでしまう方も多いと思います。
この袋を外すか外さないかは、ご利用のクリーニング屋さんに聞いてみてくださいね。
外さなければいけない理由も、外さなくてもいい理由も、そのクリーニング屋さんの仕事の仕方に大きく影響されています。
昔は外してください、なんていわなかったんですよ、でも今は結構な数のクリーニング屋さんが外してください、と言っています。
仕上げの行程で蒸気が残ってしまうからなんですが、クリーニング屋さんによっては完全に乾かしてからお返しをするので、袋を外さなくてもいいクリーニング屋さんがあります。
ちなみに、うちも外さなくていいクリーニング屋さんの一つです。
ビニールの袋に防虫加工剤が含まれているのでそのままのほうが保管の時に安心になっています。
さて、次は仕舞い方。
まず、仕舞う環境を整えましょう。
服を仕舞うのには、いくつかルールがあります。
その一つが、ぎゅうぎゅう詰めにしないこと。
せっかく仕上がった服も、ぎゅうぎゅう詰めにされたらしわくちゃになってしまいます。
理想は適度な間隔をあけること。
出来ない時は、別の方法を取るようにするんですが、それは後で説明をしますね。
洗ったものと洗ってないものを分けること。
今着ている服は汚れている服です。
また、着用することで虫が服について来てクローゼットの中に入ってしまうことがあります。
虫食いの被害にあわないためにも、分けてしまっておきたいところです。
除湿剤を入れておくこと。
湿気は一番の大敵です。
除湿剤はこまめに入れ替えるようにしましょうね。
防虫剤は服の上のほうに置く事。
防虫剤は空気より重いので、下の方に置くと効果がありません。
上のほうにおいて、クローゼットにいきわたらせることが大事。
そして、クローゼットは基本締め切りで。
防虫剤がいきわたっていても、開け閉めをしてしまっては防虫剤の薬品が逃げてしまいます。
また、除湿剤を入れてあるのに、開け閉めをしてしまうと新たな湿気が入って来てしまいます。
基本締め切りが理想です。
以上のようなルールがある事を覚えて置いてくださいね。
では、流れで説明。
クリーニングから返ってきたら、クローゼットに仕舞います。
吊るしてしまうか、たたんでしまうかは好みですが、主流は吊るしてしまうやり方ですかね。
クローゼットの中に、除湿剤をセット、服の上のほうに防虫剤をセットします。
防虫剤は、においのないタイプで大丈夫です。
なかには、臭いがしないと効果がないと思っている方がいらっしゃいますが、臭いがしなくても十分効果があります。
ただし、防虫剤は忌避剤といわれてまして、虫の嫌がる成分を出して近寄らせないだけのものなんです。
中にはものともせず入ってくる虫がいます。
1割くらいは入ってきてしまうので、防虫剤だけでは完全に虫食いの予防にはなりません。
ここで効果を出すのが除湿剤。
虫は湿気がないと動けなくなるので、除湿剤と防虫剤、セットにしておくことが大事です。
除湿剤と防虫剤をセットしたら、後はクローゼットを締め切りにします。
理由は先ほども書きましたが、効果を弱くさせないため。
防虫剤がにげださないように、余計な湿気が入ってこないように、と言うことです。
このままにしておくと、次のシーズン、きれいに着ることが出来ます。
さて、クローゼットがぱんぱんで吊るしてしまえない!と言うときはどうすればいいか。
畳んでしまいましょうか。
実は吊るしてしまうと言うのは、とても非効率なんです。
場所は食うし、数仕舞えないし。
僕らが子供の頃はみんなたたんでしまっていました。
その方が安全に仕舞えると、皆さん経験から知っていたからです。
たたんでしまうメリットは、コンパクトに仕舞えると言う事、数を多くしまえると言うこと。
また、たたんだ服の一番上に防虫剤をポンッと置くだけで、全体的にいきわたるので効果が出やすいんです。
箪笥なんて今はないかな?に仕舞っておけば、閉め切りに出来ますしね。
デメリットも一つあります。
それは畳みじわがつくこと。
実はこれをこうやって皆さん回避をしてきたんですよ。
クリーニング屋さんでプレスだけしてもらう。
いまから20年ほど前は、皆さんこうして衣更えの服を仕舞っていたんですね。
クリーニングした服をもう一度プレスしなおしてもらうって、なんだか無駄なような気がしますが、そうでもないんです。
安全に仕舞えて、着る前にプレスをしてもらうと、またふんわりと服がリフレッシュされて、気持ちよくなるんです。
やはりどうしても仕舞っておくと、若干の湿気を含んでしまいます。
アイロンを掛けなおすことで、気持ちよく着る事が出来るようになるんです。
・・・・・・・・・・、このやり方、実践すると、癖になりますよ。(笑)
それほど、着る前のアイロン掛けは、気持ちいいんです。
今の日本の住居は、住みやすくなった反面、虫なども住みやすくなってしまいました。
仕舞い方をきちんとするだけで、次着る時に気持ちよく着ることが出来ます。
ぜひ、クリーニングから返ってきたキレイな服を、上手に仕舞ってまた着るようにして欲しいと思います。
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