洗濯の扉、本日は隔週月曜日に登場する男、横浜の伊藤が担当です。
だいぶ秋も深まってきました。
あと2週間で師走ですものね〜。寒くなるはずです。
寒いとですね、お店に入ってくるお客様の顔も心無しか無表情。
さすがに寒くとも、ここ横浜では顔の皮膚が凍りつく寒さじゃないのにね。(笑)
いや、真冬のスキー場を経験した方は顔が凍る体験されているのでしょうか。
私はスキーしないので分かりませんが、真冬の北京でそれを経験しました。
気温的にはたいした事ないんです。
マイナス10度程度だったかな?
ただですね、都会ですからビル風が凄まじく、冷風が顔に叩き付けられるのです。
痛くて痛くて・・近くにあったホテルのカフェに逃げ込んだのです。
暖房が効いた屋内に入ったとたん、分かるんですよ!
顔がパリパリと音を立てて柔らかくなっていくのが!
実際のところは何とも言えませんが、私は「顔が凍った」と今でも思っています。(笑)
そんな無表情なお客様がいる反面、一年中満面の笑みを浮かべて来店されるお客様がいます。
もう、クリーニング屋さん大好き〜! そんな感じです。
普段はワイシャツをお召しにならない方なんですよ。
ですから、お持ちいただくのは「ポロシャツ」「Tシャツ」「ズボン」等々ですね。
歳は60歳を超えたくらい・・
実はこの世代の男の方にクリーニング屋さん大好き人間が多いのですよ!意外でしょう?
ちょうど60過ぎの方々が独身だった時代ですから今から40年ほど前です。
当時は仕事もそこそこに忙しいですし、今のように男性が家事をすると言うのもどことなくカッコ悪かったのでしょう。
下着以外は何でもクリーニング屋さんにお任せという独身男性が多かったのです。
バサっとお店に持ち込めば、綺麗に洗ってアイロンかけてたたんでくれる。
穴が開いていたり切れていれば、ちょっと直しておいてくれる。
今のように週休2日なんて珍しかったですから、少ないお休みはのんびりしたいですものね。
クリーニング屋さんは格好の「寮母さん」的な所だったのかもしれません。
そんな独身男性も、次第に所帯をもって当然自由になるお金は減っていきます。
当然、クリーニング屋さんに出す量も減らさざる得ないのでしょう。
でも子育ても過ぎて、仕事も退職して生活がひと段落すると、昔の快適さが忘れずにまた通ってくれるんですね。
以前と違って、家事をしてくださる奥様がいてもなぜ通ってくださるか・・・
それは、単に便利だからと思って使っていたクリーニング屋さんの洗濯が、家事での洗濯と仕上がりが別なものであると気づいたからなんです。
ご家庭で洗ってアイロンかけても、クリーニング屋さんのそれとは比較にならない。
いつまでもお気に入りがパリッとして着る事が出来る。
お任せしておけば間違いない!
そんな思いがニコニコと満面の笑みでご来店される理由なんでしょうね。
今の若い、働き盛りの独身の方々はマメです。
洗濯機もいいものが出来ましたから、苦労する事もないでしょうし、なにより男が家事をする事に偏見がありません。
器用に料理もこなしてしまいますからね。
しかし、普段着に関する「身だしなみ」という感性にかけては、昔の男性の方が敏感かもしれません。
何でも洗いざらしはカッコ悪いですよ〜(笑)
頻繁にとも申しませんが、たまには普段着もクリーニング屋さんにお持ち込みいただけると、違いがわかると思います。
クリーニング屋さんに来るのが嬉しくてしょうがない!
そんなお客さんが増えてくれると、こちらも嬉しくて仕方がないですよ。