洗濯の扉、今日の担当は2週間に1回だけ登場する
隔週月曜日エントリー男、横浜の伊藤です。
私が住んでいる横浜や東京などは桜が満開!
既に散り始めているところもあるようです。
今年は、春の訪れが少々早かったですね。
春と言えば、衣替えのシーズンです。
かのキャンディーズも「春一番」の中で歌っていますね。
♪重いコート脱いでぇ〜 出かけませんか?
キャンディーズが出てくる時点で、年がバレるというものです。(笑)
そうです。
春の衣替えは、私たちクリーニング屋さんにとって大変忙しい時期です。
下世話に言えば・・稼ぎ時?(大笑)
大きく分けて、衣替えには「春」と「秋」がありますよね。
冬のコートやセーターなどを仕舞う春と夏のシャツやブラウス、ジャケットを仕舞う秋。
でも、お預かりする衣類をみますと、圧倒的に春の方が多いのです。
それはなぜか・・・
夏の衣類はご家庭でも洗える物が圧倒的に多いのに対して、冬の衣類はドライクリーニングする品物が多いからですね。
感覚的に「これ、おうちで洗っちゃダメだよね?」という衣類が多いのです。
そこで、クリーニング屋さんもこの時期を狙ってセールをするところが増えます。
「ドライ全品30%割引」
よく店頭に貼ってありますでしょ?
でも、このセールって当のクリーニング屋の私でさえピンと来ない事があるのです。
だって、クリーニングに出す品物のどれがドライクリーニングでどれが水洗いで・・なんて考えた事あります?
外国では、Laundry と Dry cleanerでお店自体が専門職化してるところもあります。
そうなると、お客さんが洗い方を選択してお店を選ぶんですね。
ワイシャツはさすがに水で洗うでしょう?
・・・こう考えるのは、すでに私が洗濯のプロフェッショナルだからでしょう。
事実、私がシャレたポリエステルのシャツを買ったとき、当然水洗いと考えていました。
ところが、表示は水洗いがダメでドライクリーニング指定。
私は処理方法を熟知していますし、何かあっても「自己責任」ですから慌てません。
でも、このシャツをお店に出したら当然「ドライ品」扱いにならないとおかしいですよね。
30%割引を期待して持ち込んだ品物が、「これとこれは水洗いですから割引対象じゃありません。」なんて言われたらショックですもの。
さらに昨今では、ご家庭での「おうちドライ」とかスーツを水で洗うとPRしているクリーニング屋さんとかもあります。
私の服はドライ品なの?と迷われる方も多いのではないでしょうか。
これから春の衣替えに向けてのセール特別対処法を伝授しましょう。(笑)
オーバーコート、ダウンジャケットなど冬の防寒着は基本ドライクリーニングです。
スーツやセーターもドライクリーニング。
素材を確認しましょう。
綿や化繊以外でしたら、ドライクリーニングしてくれる可能性が限りなく多いですよ。
取扱いだって、タライのマークにバツが入っているでしょ?
そういう品物は、間違いなくドライ品に入ります。
逆に、たまにですが、◯の中にドライと書かれたマークにバツが付いてる事があります。
残念!それはドライ品になりません。
そう考えると、ドライクリーニングで洗う衣類って多いでしょ?
つまり「ドライ品割引」というのは、冬物衣料のクリーニングを割引しますという、お店からのメッセージなんですね。
もし、いつもご利用されているお店がセールをされていましたら、遠慮なくどんどん持ち込んで割引してもらいましょう。
もし、"ドライ品" でないと言われたら説明していただきましょう。
自分本位の宣伝をしたのは、他でもないクリーニング店です。
説明責任がありますからね!(笑)