バッグ・レザー(皮革)の修復工房 革作Re川畑です。
先日、高校の同級生と飲みに行った時の話。
僕の友達は、自営業の息子がなぜか多い。
関係無いですが、どうも自営業の息子には、自営業の息子の友だちが多くなるのでは無いか?と思うのですがどうなんでしょう?(笑)
みんな実家を継いでいるので、自営業者です。
飲食系の友達のうちは、仕事の白衣や前掛けなどをクリーニングに出している人が多かったのですが、ここ数年で皆やめてしまったとの事。
どこも業界も厳しいご時世ですので、しょうがない部分もありますが、クリーニング屋の息子としては厳しい時代ですね。
で、クリーニング屋さんを利用しているか?と言う話になりまして…
皆、あまりスーツとか着る仕事ではありませんので、あまり使わないとの事。
また、スーツを着る友人もなるべく安いクリーニング店を探して利用しているようです。
正直、家計が逼迫しますとクリーニング代などの経費は早い段階で減らされてしまう傾向にあるのはどこの家庭でもありえる事なのでしょうね。
洗える物は家庭で洗う、クリーニング代を節約すると言う流れは加速しているのかもしれません。
建築系の友達が、「自分はなるべく安いクリーニング店を利用するが、社長(親父)は配達にきてくれるクリーニング屋さんを利用している」、「やっぱりお金に余裕が無いと出さないよね〜」と…
確かにうちの実家のクリーニング屋も、土地柄お金持ちの方のご利用が多いと思います。
うちの周りは家賃の高い住宅が多いですし、デリバリーで回っているマンションも高級なマンションが多いです。
ある程度生活に余裕のある方が利用されるって言うのは間違いではないとおもいます。
でもね、それだけでは無いと思うんですよ。
気になったので、友人にちょっと突っ込んで聞いてみました。
僕「親父さんが利用している所使わないの?」
友人「俺は施主さん回りとか法手続きとか業者回りとかも多いし、汗もかくし、痛みも早いから高いスーツ買わないし、クリーニングも安くて早いと所でいいんだよ、着れればいいんだし(笑)」
僕「親父さんは違うの?」
友人「親父は高いスーツいっぱい持ってるし、こだわりのあるみたいで…こまめにクリーニング屋に出してる。」
友心「襟はどうだとか、着心地がどうだとかいつもクリーニング屋さんにいってるよ〜(笑)」
友心「俺はあまりスーツ持ってないから、あまりクリーニングも出さないし(笑)」
僕「よく動くなら、着心地いいほうが動きやすいんじゃないの?」
友人「いや〜俺のは既成品だし元々着心地もたいしたこと無いし、第一すぐダメになっちゃうからね〜」
確かに、お金持ちはクリーニング利用するかもしれないでもここで思うのは親父さんのこだわりかな〜と思う。
多分、自分の仕事着に愛着があるのだろう。
また、長年色々なスーツを着用して、自分のお気に入りのスーツの事を知っているのだと思う。
高いお品物だからクリーニングに出すのは間違えでは無い。
でもね、うちでも若い方のお客さんいっぱいいます。
けしてお金持ちではないと思うんですけど…(失礼なこと言ってすみません)
お金持ちだから、利用するのではなくて、
高いお品物でなくても、大事にしてるってことなのかな〜と思う。
洋服を大事にしているからこそ、多少無理をしてでもクリーニング屋さんに出す。
そんな感じがする。
また、もう一つ言えるのが、よく出す親父さんとあまり出さない友人とのスーツの状態のちがい。
スーツの良し悪しはたしかにあると思うけど安物だから「すぐダメになる」と言うのはちょっとちがうかな…と
洋服を大事にしている親父さんは、沢山あるスーツを日々着替えながらローテイションで着ている
友人は数点をヘビーローテーションで着ている
ここで、まず、洋服の傷み具合は格段に差が出ていると思います。
着たら、休ませてメンテナンス、長持ちのコツですね。
クリーニングの利用度も同じ。
こまめにクリーニングしているから、洋服が長持ちするのだと思います。
長い目でみたらそれのほうが経済的だと思いますね。
お金持ちの方も、お金持ちで無い方も、ぜひ、クリーニング屋さんをご活用ください。