バッグ・レザー(皮革)の修復工房 革作Re、川畑です。
今日は愚痴っぽい話です。
読んで気を悪くされたらすみません。
昨日、「ガイヤの夜明け」久々にみた。
「あなたの知らない アウトレットの真実」ってのがやってました。
アウトレットモール、大型の施設に有名メーカーのショップが立ち並び、ブランド物の正規品が安く買える…
魅力的な施設ですよね。
お話のなかでは、色々変わっていくアウトレットモールの「今昔」が説明、紹介されていました。
元々在庫処分のための店舗なのでしょうが、ちょっと趣旨が変わってきているようですね。
アウトレットも競争が激化しているようで…
営業努力の結果、ただのカタ落ち品の安売りでなく「家族で楽しめるアウトレット」などの、魅力ある施設運営に進化していると言う話。
業態が、変化してより利用しやすくなるのは、非常に良い「流れ」ですよね。
ただ、「専売品」の話はちょっと考えさせられました。
メーカーとしてアウチレット用の専売品を企画して製造するというのは、店舗商売として品揃えを揃えるためにはしょうがない部分もあるのかもしれませんが、ちょっと違和感ありますよね。
もっとひどい例として、韓国で仕入れた物に「メーカータグ」だけつけて品揃えするってケースも紹介されてました。
そういえば、お直し(リフォーム)系の友人が、タグの付け替えの仕事の話をしていたのを思い出しました。
売れ残り在庫品を、ブランドの別ラインで販売するのにタグ付変えしたりするらしいです。
こういう話を聞いたり、テレビで見たりするたびに思うのですが…
「ブランド」ってなんなんでしょうね?
本来、商品の信頼の証であるはずの商標が「ブランド」のはずですけど…
「ブランド」がひとり歩きしすぎてる気がします。
僕のおじは、色々なメーカーさんの下請け製造をしているバッグ職人なんですけど…。
いつも作っていたバッグ、調べてみると、加工賃の10倍以上の値段で売ってます。
確かに、ちょっと調べただけでも、あらゆる所に広告を載せているメーカーですから、宣伝費や企画費はすごいかかっているのだと思います。
もちろん商売ですから、売るための努力の結果の値段ですし、宣伝費かけれるくらい売れているのですから評価もされている商品とすれば、正当な価格なのかもしれませんが…。
いつもモヤモヤするんですよね〜
僕が「子供」なのかもしれませんが…
僕のメンテナンスご利用していただいているお客様でも、この手の話、2通りの方がいます。
仕事の関係上、価格の高めなお品物の扱いが多くなるので、「皆さん大事な物」として依頼されるのですが…。
修理などの関係上、再利用出来ない部品は、代用品でまかなったり、作り変えたりしなければいけない部分は出てきます。
「お品物を大事」にするお客様は、また使えるようになるならとお喜びいただけます。
愛着をもって、そのお品物を大切になさっているお客様に会うと、こちらも嬉しくなりますね。
「ブランドが大事」なお客様は、ブランド価値まで代わってしまうのではないかと、拒否反応を示します。
もちろん、可能な限り元通りに綺麗になるに越したことはないと思います…
ただ、その理由が「ブランドの保持」と言うのはちょっと違うと思ってしまうのです。
アタタにとって大切なのは…
「ブランド」ですか?
「愛用の品」ですか?
お買い物される際は、メンテナンスを依頼される際、今一度、自分の価値観と相談して見てはいかがでしょうか?
本当のお気に入りの物、さがしてみてください。
製造にも携わる一職人としてのお願いです。
生意気いってすみませんm(_ _ )m
僕自身は、お客様の大切なお品物をメンテナンスする業者でありたいとただ思います。