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どうも、洗濯の扉ブロガー。よねちゃんです。
昨日のブログにてtamaさんが子供の頃のお話をされていました。
僕もクリーニング屋の家に生まれただけにとても共感する話。
思わずうんうんと頷いてしまいました。
ほかの子供達よりキレイな下着や制服。とても羨ましい話ですよね。
でも実は私、思春期の頃、このキレイすぎる服がとても嫌いでした。
みんなと違うことを恐れていたというか…とにかくキレイすぎるのが嫌だったんです。
ピシッとノリが効いたシャツを無理矢理クシャっとしてシワを付けたりして…。
今考えるとクリーニング屋の息子としてなんてヒドイ子供だろうと思います。
でも思春期の頃はほんと心がデリケートだったんです。
(今は?デリケートの欠片もない男なのかも…)
制服だけでなく体育などでドロドロになったシャツやシューズ。
僕は子供の頃、サッカーをしていましたのでドロドロになったユニフォームやソックス。
家庭では落とすことのが困難なヨゴレのついてるこのような服も、
次に着る時にはピッカピカ。
そしてこのような運動着までアイロンがピシッと当たっている。
僕はまたこのシャツを無理矢理クシャとしたりなんかして…。
そんな思春期もとても短い間だったと思います。
いつの間にか、キレイな服が嫌だ!!という感覚はなくなり、
うちはクリーニング屋なんだからそれが当たり前だ、と普通に着ていたように思います。
先日たまたま実家に帰ることがあり、昔使っていたタンスの引き出しをふと開けてみました。
するとそこに僕がサッカークラブで着ていた9番のユニフォームが
大事に仕舞ってありました。しかもとてもキレイ状態で
確実に20数年は経ってるんですけど…。
今になってわかる
子供にキレイ洋服を着せてあげたいという親の気持ち。
他の子供達よりキレイなユニフォームで試合をさせてあげたいという気持ち。
そしてクリーニングという仕事のすごさ。
親のありがたみは、自分が親になってほんとの意味でわかるもんですね。
子供が意識することのない毎日の生活の中にはたくさんの親の愛情があることを。
ほんと親には感謝です。
そしてそれと同じく、
クリーニング屋という仕事を受け継いで実感する
クリーニングという職業の凄さ。
きちんと芯から汚れを落としておくことで時間の経過による生地の傷みなども抑えます。
きちんとした洗いは、服の寿命を確実に伸ばします。
あなたの服の寿命、最近短くなってませんか??
定期的なお手入れで服と長〜〜いお付き合いを…。
以上。よねちゃんでした。
さて、このブログのバトンは…、
赤い服のよく似合う、赤い彗星kaichoへバトンタッチ!!!
お元気ですか。カジコです。
顔見知りの、幼稚園に通っている女の子が、公園のベンチに座っているのを見かけました。なんだかとても元気がありません。
見ると、彼女の膝の上にリンゴの刺繍が入った、ピンク色の小さなポシェットが。ところどころ緑色のような・・おかしな汚れがついています。
「これ、どうしたん?」
「パパが・・これ取れへんって。お洋服・・捨てはった。」
・・・・・・・・・・
汚れの正体は『絵の具』でした。
自宅で小学生のお兄ちゃんが絵の宿題中、彼女が遊んでほしいと近寄っていきました。早く宿題を済ませてしまいたかったお兄ちゃん、邪魔をしないで、と冗談で絵の具のついた筆先を彼女に向ける“フリ”をするつもりが、過って彼女のお気に入りの洋服に絵の具をつけてしまい、大ゲンカになってしまったそうなのです。
・・・・・・・・・・
「ごめんね。洋服、洗ってみたけど落ちひんかった。今度新しいお洋服を買いにいこうね。」
送り届けた先で公園での出来事を話すと、お父さんは彼女にあやまりました。ところが彼女は、汚れたままでもいいからその洋服を返してほしいといいます。
このやり取りを見ていて、自分にも、かつて同じような経験があったことを思い出しました。大人にとっては小さなことかもしれないけれど、子どもにとってはとても大事な思いがあるのかもしれません。
「せめてこのポシェットだけでも、一度、クリーニング屋さんに相談してみませんか。」
思い立ったが吉日です。近くにあるというクリーニング屋さんへ3人で行きました。ご夫婦で営んでおられるお店。事情を話すと、おじさんがお店の奥から出てきてくださって、汚れの状態を丁寧に調べてくださいました。
・・・・・・・・・・
数日後。自宅にいるとチャイムがなりました。女の子とお父さんでした。
クリーニング屋さんへポシェットの受け取りに行く予定をしていたそうなのですが、お父さんに急用ができてしまったので、付き添いをお願いできませんか、とのこと。
私自身も気にかかっていたことなのでお引き受けし、支度をして彼女と一緒にクリーニング屋さんへ行きました。おじさんが出迎えてくださって、ポシェットを持ってきてくださいました。二人でドキドキしながら、おじさんの手元を覗き込みます。
ポシェットの汚れは・・キレイに取れていました。
彼女の顔がぱーっと明るくなって、ポシェットの淡いピンク色が、その笑顔をやさしく包みこみます。私たちも、彼女の様子を見てとてもしあわせな気分になりました。
「お嬢ちゃん、ほんまにええ子やな。おっちゃん、すごくうれしいから、とっておきのマジックでもみせようかな。」
おじさんはそういいながら、きれいにアイロンがけされた、衣類を包む白い布を持ってきました。「お嬢ちゃん、ポシェットを貸してくれるか。」
受付台の上にポシェットを置き、白い布を広げて表裏を見せながら、仕掛けがないことを彼女に確認させます。そしてポシェットの上にゆっくりと布をかけました。
「では、3つ数えます・・1・・2・・3!!」
勢いよく布がはずされ、でてきたものはポシェトと・・同じ色の洋服!!
「・・・・・。」
驚きすぎて声をだすことができず・・思わず互いをぎゅっと抱きしめ合う私たち(苦笑)
仕方なく、おじさんがマジックの成功を宣言します(笑)
「マジック成功や!ポシェットがお嬢ちゃんの洋服を連れてきてくれたわ!!」
そこには捨てられたはずの洋服・・ピンクの長袖のTシャツとフリルスカートがありました。そしてどこにも汚れはみあたりません。
おじさんに促されて、彼女は自分の洋服を手に取り、何かを見ました。笑顔を見せようとするのですが・・彼女の目から涙がぽろぽろ。
「なんでかな?うれしいのに・・涙がいっぱいでてくる。」
・・・・・・・・・・
少し落ち着いて、彼女が洋服を着ている姿をみんなに見せたい、というので、おばさんの計らいで着替えをさせてもらうことになりました。
彼女の姿を見送って、すぐにおじさんを尋問(笑)
すると、おじさんは種明かしのマジックをすると言い、受付台の後ろで布を大きく広げてまっすぐにおろし、パッと布を取りました。
でてきたのは・・彼女のお父さんとお兄ちゃんでした(驚)
あの洋服は、ポシェットをクリーニング屋さんにお願いしたことを聞いたお兄ちゃんが、マンションの管理人さんに事情を説明し、ゴミ置き場から彼女の洋服を探し出したのだそうです。その後、再びクリーニング屋さんに相談したことをきっかけに、この素晴らしいマジック計画が企てられたとのこと。私は、まんまと手引き役をさせられた、という訳です(苦笑)
彼らは再び彼女を私に託し、先に帰ることになりました。
帰り際、おじさんがお兄ちゃんを呼び止めてこう言いました。
「お兄ちゃんは、毎日お洗濯を手伝っているそうやな。洗濯で困ったことがあったら、なんでも相談しにおいで。」
・・・・・・・・・・
彼らのお母さんは、現在、療養のため病院に入院されています。
そして、彼女があの洋服を大切にしていた理由もわかりました。
洋服とポシェットは、入院される前日にお母さんがプレゼントしたものでした。いつもと違う様子に不安になった彼女へ、お母さんが笑顔になるおまじないをかけました。それが『リンゴの刺繍』です。
彼女が洋服を見たとき、何かを確認するような仕草をしました。
あとで見せてくれたのですが、左側のTシャツの裾とスカートのウエスト部分に小さなリンゴの刺繍が入っていました。
女性の方はご経験があるかもしれません。
どちらが前後かわかりにくいデザインの洋服などに赤い糸や小さなリボンなどで目印をつけて、着るときに前後がわかるよう工夫をしたことはありませんか。私も母が目印をつけてくれて「この印が左にくるように着るのよ。」などと教えられた経験があります。
彼女のお母さんも、同じ目的で刺繍をされたと思いますが・・
彼女の大好きな果物を刺繍し「あなたがいつも笑顔でいられるように、このリンゴにさびしくない魔法をかけておくからね。」とやさしく諭しながら手渡されたのではないかな、と想像しています。
・・・・・・・・・・
しかしながら・・
クリーニング屋さんの見事なマジシャンっぷりには驚かされました。
クリーニング屋さんって、マジシャンに近いものがあるかもしれませんね。
人の大切な思いを、言葉を発しない衣類から読み取って、悲しみを消し去り喜びに変えてしまう・・。
あなたのお住まいの地域にも、粋なクリーニング・マジシャンがいるかも。
・・・・・・・・・・
【洗濯の扉】では、繋がる縁を大切に育てる面々が、さまざまな視点から発見の扉をひらいていきます。
明日は『将来はマジシャンではなくロッケンローなオヤジ』になりたいイフクリさんです。ROCKなブログ、おたのしみに。
おはようございま〜〜っす
4日前の土曜日にデビューしたばかりですが、
このたび、リレー順を分かり易くするために、
ブログ右側のサイドバーの「プロフィール」の順番でお届けする事になりまして
なんと、またまた登場 福ねこです!
よろしくお付き合いくださいませ
さてさて、タイトルの
『ドライクリーニングってなぁに』
ですが、
これまたお客様からよーく質問されるんですよね〜( ´艸`)
「そもそも ドライクリーニングって何なの?どうやって洗ってるの?」
ってね。
ブログのメンバーの皆さんもあこそこで書いていらっしゃいますが
ここで、おさらい(?)です。
我が家の娘が小学生5年か6年の時、これをテーマに
夏休みの自由研究でやった実験なんかを取り入れながら、
ざくっとご説明いたしマス。
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ドライマークの付いた衣類が家庭でも洗えるという洗剤のコマーシャルで
『ホームクリーニング』という言葉をよく耳にするようになりました。
しかし果たして家庭でドライクリーニングなんて可能なものなのでしょうか?
当店でも、この種の商品(洗剤)をお使いになったお客様から、
ご自分で『ドライ表示』のものを洗ってみたものの
シワや縮み、または落としきれない汚れに対処しきれず、
結局はプレスや洗い直しのご依頼をお受けする事が多々あります。
これがこちらで対処しきれる範囲でしたらいいのですが、
せっかくの大切なお召し物が、2度と袖を通せないような
無惨な姿になってしまうのは非常に残念な事ですよね。
こうなる前に・・・
ドライクリーニングについて簡単にご説明しますので、ご参考にして頂ければ幸いです。
まず、
クリーニングには大きく分けて2種類の方法があります。
[1] ランドリー(湿式洗濯)・・・・・・・・・水を使う方法
・ 汗などの水溶性の汚れを落とす。
[2] ドライクリーニング(乾式洗濯)・・・溶剤を使う方法
・ 垢、皮脂、表皮角質、ホコリ、ばい煙などを落とす。
次に、、、
ランドリーとドライクリーニングの特徴を比べてみます。
それぞれのクリーニング方法は、汚れや衣類の素材に合わせて選びます。
実験によってその必然性を確認しましょう。
[実験−1] 汗の汚れを落とすには・・・?
2つのガラス瓶に、それぞれ水とドライ溶剤を入れ
汗の成分である塩分を溶かす効果を調べます。
この場合、分かり易くするため同類の角砂糖を使用しました。
(↓HPからパクってきたので店名が入ってます。アシカラズ)
↑ ↑
水(溶ける) ドライ溶剤(溶けない)
この実験では、衣類に付着した汗などの汚れは
水に溶けて落ちる事がわかります。
[実験−2] アブラ(脂・油)の汚れを落とすには・・・?
バターを使ってアブラを溶かす効果を調べます。
↑ ↑
水(溶けない) ドライ溶剤(溶ける)
この実験では、衣類に付着したアブラ汚れは
ドライ溶剤で落ちる事がわかります。
[実験−3] 型崩れを防ぐには・・・?
水になじみやすい綿やレーヨン素材の代わりに
ソフトクリームのコーンを使って調べます。
↑ ↑
水(崩れる) ドライ溶剤(崩れない)
この実験では、ドライクリーニングは衣類の縮み・型崩れの
防止に大変効果的だという事がわかります。
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この実験により、
『ドライマークのものが洗える』 といった洗剤や洗濯機を使っても
『水』を使用して洗う以上、どうしても繊維に負担がかかり変化が起きてしまいます。
クリーニングは、汚れや素材・目的に合わせて洗濯方法を選ぶ事が大切です。
最近、洗濯機で洗えるスーツなども多く発売されていますが
上記に書きましたように、まことに残念ではございますが
ご家庭でのお洗濯では、汗などの水溶性の汚れを落とせても
皮脂などの油性の汚れは落とせないのデス
垢、皮脂、表皮角質、ホコリ、ばい煙、、、
それから、ファンデーションや口紅などの化粧品の汚れは
ドライクリーニングで洗うことをお勧めします。
今年から社会人になられたフレッシュマンの皆さんも
クリーニングのタイミングなど、お悩みかと思います。
もうすぐ衣替えですし この機会に、
職場という戦場で共に戦った戦友(スーツやワイシャツ、ブラウス達)のお手入れを
是非とも私たちにお任せください♪(-_★)キラーン!!
お待ちしてまーーーっす。
お粗末さまでした!!(^^ゞ
それでは
明日は府中の肝っ玉父さん(笑)
またの名をスモークチーズマイスター
ぼりぼりさんです
BOSSからバトンタッチのyossanです
今回は洋服の取り扱い説明書の話
そう取説と言っても紙で出来た冊子じゃなく
洋服の脇の裏側や、ポケットの中に付いているアレです
正確にはケアラベルと言うんですが
この前店頭でこんなやりとりがありました
接客中にどうも怪しい品物があったので
このケアラベルを見てみると
やはりこんな感じ
我々クリーニング業者は1日に何百点もの洋服に
触れているのですぐにピンとくるんです
そこでお客様に
”この品物はクリーニングできないのをご存じですか?”と
お聞きしたところ
”え”!洗濯出来ないの!?そんなこと買うときに聞いていないわ!
じゃあ1回着たら捨てろっていうの!?”と興奮されまして(^_^;)
”この表示は作られたメーカーさんの指示ですので
無理に洗うと事故が起きる可能性があります”
そうお伝えするとものすごくがっかりされて
”サイズもデザインも気に入ってて又着たいので何とかできませんか?・・・”と
組成、素材、染色、付属品などを総合的に判断し
安全性の高い洗い方でやってみますと、お伝えしたら
ものすごくうれしそうにホッとされていました
しかし経験のある我々でも、どうやってもお洗濯出来ない
非常にデリケートで危ない物も中にはありますので
今回はたまたまラッキーだったのですが
皆さんせっかく気に入って、ましてや高い値段を出して買った洋服が
洗うことが出来ないなんて・・・
そんな悲しい事が起きないように
ちょびっとでいいので
レジへ行く前にケアラベルを見てください
そして、表示にすべて×が付いている洋服は
クリーニング出来ないことを理解してお求めください
お店の方はいちいちそこまで説明してくれません
そんなことを説明していたら売れなくなっちゃいますから(笑)
気に入った洋服を長く着るためにも
レジへ行く前にケアラベルチェック!
心がけてみてはいかがでしょう?
今日はyossanがお送りしました〜
明日は富山の福ねこさんです〜お楽しみに〜(^o^)