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ドライクリーニングってどんなクリーニングですか?
今日の洗濯の扉は、東京都府中市の一伸ドライクリーニング店 工藤がお送りします。


ドライクリーニングって、どんなクリーニングなんですか?



そんな質問がヤフーの知恵袋にありました。
ドライクリーニング、もう20年ほど前からクリーニング屋さんが、消費者の皆さんに知ってもらおうと色々と啓蒙活動をしていたんですが、なかなかどういうものなのか?浸透していないようなんですね。


ドライって何?
ドライっていうくらいだから、濡れないの?
乾燥しているって事?

などなど、色んな憶測が飛んでいるようです。(笑)
今回の質問者の方も、自分の制服をクリーニングに出すことになり、ドライクリーニングってどんな事をされるのか?不思議に思ったようです。


今回、この質問に答えが出ていたんです。
ところが!!
微妙に答えが間違っているんですよ。
残念というか、なんと言うか。
それを間違ったまま、ベストアンサーに選ばれたりしちゃっているもんだから、こりゃまずいな、と思ったわけです。

まず、その答えがどんなものか。
こんなことが書かれていました。


ドライクリーニングとは水洗いできないようなものや、色落ちの不安があるような衣類を石油系洗浄液で洗濯し脱水、乾燥、匂い飛ばしするクリーニング方法で液体はお店によって違うが、1度に大量の衣類を洗うのにも関わらず、あまり石油を変えないクリーニング店もあるみたい。
このドライクリーニングは水洗いにくらべて汚れを落としにくいためシミ取り、シミ抜きなどが必要になる。


クリーニング屋さんが読んだら、多分皆さん微妙に笑ってしまうと思うんです。
完全に間違っている、と言うわけではなく、微妙に間違っている、と言う感じ。(^^;;;

順を追って、説明していきましょうね。

まず、ドライクリーニングは、水洗いできないようなものや色落ちの不安のあるものを石油系の洗浄液で、洗濯脱水、乾燥をする、ここは大まかにあっています。
具体的に、水洗いできないようなもの、と言うのは水洗いをすると型が崩れてしまったり、風合いが変化するものをさします。
おしゃれ着など、出来るだけそのままの形や風合いを維持したいものほどドライクリーニングに向いているんです。
ほとんどの繊維を洗うことが出来ますが、プリントされていたり、一部のボタンなどでドライクリーニングできないケースもあります。
この辺の判断はクリーニング屋さんへ持っていってもらうと、判断してもらえますよ。

この部分、間違っているのは、におい飛ばし、と言うところ。
におい飛ばしはしていません。
洗浄液が石油由来のものなので、乾燥が甘かったりすると石油のにおいが残る事があります。
本来はきちんと乾燥をすれば消えてしまうものなので、多分そこと勘違いされているんじゃないのかな、と思います。


次に、一度に大量の衣類を洗うのに石油を変えないところがあるみたい、と言うくだり。
ここは完全に誤解されているようです。
ドライクリーニングでは、石油由来の洗浄液を、完全に取り替えることはほとんどありません。
では、汚いままじゃないか!と思うかもしれませんが、とても大きなカートリッジフィルターで、常にろ過をしながら、液体をキレイに保っているんです。
浄水器をイメージしてもらうと分かるかもしれません。
カートリッジフィルターはあれの何百倍と言う大きさ、大の大人が抱えてもてるかどうか?と言うくらい大きなものでろ過をしています。

もう、爽快ですよ、ろ過された後の液体のキレイさは。
多分、見た人は皆さんびっくりされると思います。
洗っていると、汚れがどんどん落ちて液体が汚れていくんです。
その汚れた液体が、ろ過されて出てくると、元のように透明になって出てくるんですよ。

さらに、洗っているとどんどん液体は減っていくので、その都度、新しい液体を補充していきます。
こうして、液体の状態はきれいな状態を維持していくんです。

取り替える云々の所は、もしかすると、このカートリッジフィルターの交換の事をいっているのかもしれません。
これだけキレイにするカートリッジフィルターですから、そのうち汚れを吸収できなくなります。
で、これを変えるタイミングが各社違うんですね。
ここが遅れると、洗浄に影響が出てしまうんです。



そして、最後。
一番気になるところですね。

ドライクリーニングは水洗いに比べ、汚れを落としにくいので、染み抜きが必要になる。

ここはね、完全に間違ってます。
大きな誤解ですね。

ドライクリーニングと水洗い、どちらにも一長一短があります。
簡単に言うと、落としやすい汚れが違うんですよ。

片方は油の汚れが落ちやすく、もう片方は水系の汚れが落ちやすい。
これは逆もいえるんですが、この問題をクリアーにしているのが、洗剤なんです。
洗剤を入れるのって、汚れを落とす為でしょ?
ドライクリーニングにも、洗剤はちゃんとあるんです。

油汚れに強いドライクリーニングで、水系の汚れも落とす為に洗剤をちゃんと使っています。
また、汗などに強い水洗いでも、油汚れなどを落とす為に洗剤を使っています。

つまり、どちらも汚れはきちんと落とせるんですよね。

服の汚れを落としてきれいにしようとするとき、僕らクリーニング屋さんでは、いくつかの方法が存在します。

ドライクリーニングでキレイにする方法。
水洗いでキレイにする方法。

どちらも、メリット・デメリットがありますから、そこを補う為に、どちらもしみ抜きの作業が必要になる。
別にドライクリーニングだから、しみ抜きの作業が必要というわけではないんです。


ここの誤解の一旦は、クリーニング屋さんにあると、僕は思っています。

と言うのも、クリーニング屋さんがドライクリーニングで汗が落ちない、と盛んに言ってしまうんですよね。
消費者の立場からすれば、落ちないドライクリーニングなんかするよりも、水で洗って欲しいし、自分で洗ってもいいじゃないか、そう思うと思うんです。

でも、クリーニング屋さんが言いたいことは本当は違うんですよ。

汗の汚れなどが強烈に付いた品物は、ドライクリーニングよりも、水洗いの方が適している、そういいたいんです。


通常の汗の汚れ程度ならドライクリーニングで十分落とせます。
水洗いのように型も崩れないし、洗った後にヘナヘナっとしないし、ドライクリーニングのメリットってかなりあるんです。

ところが、最近のスーツは、持っている着数の減少や、股引などを履かずじかに汗が付着したり、着用のし過ぎなどから、汚れが特にひどいものが多くなって来ています。
これをきれいにするには、水洗いが一番、そう判断するクリーニング屋さんも増えて着ているんです。

そこで、先ほどの説明になってしまうわけですね。

クリーニング屋さんはプロだから、判って話しているんだけど、消費者の皆さんからすれば、びっくりするような話ですよね、ドライクリーニングではキレイにならない、なんて言われたら。
もっとクリーニング屋さんは丁寧に説明をしないと、消費者の皆さんに間違った情報が伝わっていってしまうと思います。

だって、本当にキレイにならないなら、クリーニングなんていらないもの。
いい洗濯機、いい洗剤が出回っているんだから、自分で洗ったほうがキレイになるもの。
会社から返って着て自分ですぐ洗ったほうが衛生的だもの。


消費者の方はこう思っているんですよね。


クリーニング屋さんの責任は重いですよ。

クリーニング屋さんが情報発信をすると、洗濯の仕方や、しみ抜きの仕方を教えるのがほとんどです。
でも、それは本当に消費者が知りたい情報なのか?そう思ったりしています。
昔と違い、今は家庭での洗濯の方法や染み抜きの方法を教えてくれるものはたくさんあります。

雑誌では特集が組まれ、テレビでも方法を見ることが出来、ネットで調べればやってみた、と言う人の話しが読める。
依然ここにもブログを書いてくれていた、洗濯王子もいますしね。

洗濯の事や、しみ抜きの話しは、彼らに任せていいんじゃないか、と思うんです。

では、僕らが消費者の皆さんに伝える事は?


クリーニングの事をもっと知ってもらいましょう。

ドライクリーニングって何?
こういう基本的な話しが、いつまでも出てくるということは、僕らの事がきちんと伝わっていない証拠です。
石油系の洗浄液で洗う方法・・・・・なんていうのを聞きたいわけじゃない。
消費者の皆さんが聞きたいのは、ドライクリーニングでは何が洗えて、どんな効果があるのか?と言うこと。
クリーニング屋さんにお願いするのはどんなものが良くて、いつ洗うのがベストなのか、と言うこと。
そういう本当に消費者の方が知りたい事を今までアナウンスしてこなくて、洗濯の仕方や染み抜きの方法を教えることに逃げてきた責任は大きいと思います。

それだけ、消費者の方は、クリーニングを知りません。
体験からの憶測で、間違った情報が飛び交う前に、クリーニング屋さん自身から、消費者の皆さんへ発信をしていかなければいけないと思います。

その発信の一つが、ここ、洗濯の扉なんですけどね。
これからも、クリーニングの情報を発信していきましょう。









JUGEMテーマ:お洗濯大好き!

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