クリーニング屋さんのイメージって皆さんどうでしょうか?
最近は、クリーニング屋さんの情報が消費者にも伝わっていて、ドライクリーニングってこんなもの、と、おおよそながら知っている消費者が増えています。
ドライクリーニングって、分かりづらいんですよね。
どんな洗い方?と質問される事も昔はよくありました。
家庭でドライマークが洗える洗剤と間違われたり・・・。
まったく違うものなんですけどね。
残念ながら家庭ではドライクリーニングは出来ないんです。(>_<)
そんな中、お客様の中でクリーニング屋さんのことをこういう人がいるんです。
汚い液で洗っているから、きれいにならない。
おおっ!どこでそんな話を聞いたんでしょうか?
中にはこんな言い方をする人もいるんですね。
洗う液を使いまわしているから汚いんだ。
うーん、使いまわしている・・・・・、間違いではないんだけど、ずいぶんとネガティブに捉えられてしまっているようです。
これは困った認識だなあ。
ドライクリーニングってね、溶剤と呼ばれる油で洗っているんです。
灯油のようなもの、と思っていただければいいでしょうか。
それでクリーニングをしている。
テレビで流れるような、大きなドラム型の洗濯機で洗うんですが、中は家庭のドラム型の洗濯機とほぼ一緒。
違うのは、洗った液体を捨てない、と言う事なんです。
ここが多分、使い回しとか、汚い液という風に誤解されてしまったんだと思います。
油で洗っていますから、捨てる事は出来ません。
でも、洗うということは当然液も汚れてくる。
汚れた液で洗うわけには行きませんよね。
私たちはどうしているか?というと、巨大なカートリッジを装備して、ろ過しながら使っているんです。
そのカートリッジの大きさを、皆さん見たらびっくりしますよ。
もうね、家庭で使っている浄水器の比じゃないですから。
そうだなあ、2歳や3歳くらいの子ならそのカートリッジに納まってしまうくらい大きいんです。
それを二つないし四つ装備して、ろ過をしています。
これがまた強力でしてね、洗い終わったあとの液は汚れているんですが、ろ過するとまっさらになるんですよ。
無色透明、この言葉がぴったりなくらいになるんです。
こうして、常にろ過しながらきれいな状態で洗っているので、使いまわしていても大丈夫なわけです。
でも、中にはこんな事をいう人もいるんです。
私はクリーニング屋でバイトをしていたから知っている。
真っ黒な液体で洗っているんだよ。
うーん、これも困った情報です。(>_<)
ろ過しながら洗っているんですが、そのカートリッジを交換しなかったりすると、液がろ過されず汚くなる事があります。
私がこの業界に入った15年ほど前ならそういう噂はよく聞きました。
あそこのお店はしっかりと管理されて無いぞ、と。
実際、お客様が他のお店で洗って、納得がいかず、当店へお持ちになった衣類を見ても、汚れている液で洗ったな?と思うものもありましたし。
薄利多売、コスト削減が優先されていた時代ですね。
でも、今はそんな時代ではないんですよね。
いわゆる大手チェーン店といわれるところでも、液の管理はされています。
少なくとも、液が真っ黒という状態はほとんどありえないといっていいでしょう。
もしあったとすると、それはそこの経営者の意識の問題。
今の時代、そんな消費者を裏切るような真似、普通は出来ませんから。
クリーニングから返ってきて、きれいになっていない、そういうこともあると思います。
昔なら、液が汚いから・・・となるんでしょうが、今はたぶん別の理由。
洗い方の問題だと思います。
そこが各お店の技術の差なんでしょうね。
リーズナブルな料金でそこそこの品質で売っているお店もあれば、高料金だけど高品質なお店もある、クリーニング屋さんを選びましょうといわれる所以です。
自分にあったクリーニング屋さんを選んで欲しいと思います。
汚い液で洗っている、これは間違いですよ。
ご安心を。(笑)
今日のブログ担当は、
ぼりぼりこと工藤がお送りしました。
洗濯表示のタグ が黄色がかって、
かえってきたことがありました。
やっぱりこれは、汚い液で洗ってると考えられるのではないですか。