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お金を洗うクリーニング店
 

こんにちは。カジコです。

 

3月の京都は梅が見頃を迎えており、街のあちらこちらで地図を片手に散策を楽しんでおられる方をたくさん見かけるようになりました。

 

そして今年は11日に『第1回京都マラソン』が開催されます。

国際文化観光都市として世界文化遺産や大文字の送り火で有名な五山の山々を楽しみながら京都の魅力を感じていただくコースとなっており、今朝から入念に下見を兼ねて走っておられる姿が多数。

また同日は東日本大震災発生から1年、様々な思いが行き交います。


我が主人はランナーにエントリーこそしてはいませんが、クリーニング屋さんが有志でチャリティー活動のために作られた“クリーニングチャリティーTシャツ”を着て前日に走っていると、足を止めて話しかけてくださる方がおられたり、デザインの力強さをほめてくださる方がいたり。
改めて当時の思いは生き続けているのだなと強く感じます。

チャリT1チャリT2

 

クリーニング屋さんといえば、この季節は様々な学びを兼ねたイベントやセミナーを多数開催、参加されます。
当ブロガーの方々の中には、地域の垣根を飛び越えてチャリティー活動の一環として趣向を凝らした消費者感謝祭を明日開催されます。

とてもユニークな試みで、日本各地のクリーニング屋さんにも伝播していけばいいなと思っています。

 

・・・・・・・・・・

さて、今回のテーマは【イベント】です。

 

社会人になってからイベントに縁がありまして、様々な催し物に関わる機会があります。企画や進行も楽しい作業ですが、一番好きなのは準備と後片付け(笑)。
作り手達の思いを感じ、その先に待っていてくださるお客様の様子を想像しながら形にしていくプロセスと、“祭りの後”に感じたこと、聞こえる声を拾いあげて次回に結び付けていく作業は、裏方だからこそできる、明日につながる配線だと思うと自然と力が入ります。

 

作業に入ると、いつも過去の様々な経験を思い起こすのですが、
その中で一番大変な時に思い起こすのが、やはり新人時代の経験。
その中で忘れられない事のひとつに『おつり事件』というものがあります。

 

それは数万人が来場した大イベントでした。

 

私は受付係。そして事件は1240分頃にやってきました。

ある飲食店ブースの方が困った顔で受付へ・・。

 

「用意したおつり銭が足りなくなった。両替できないか。」

 

つり銭は各ブースで準備することになっていたので、他へ問い合わせてみることになったのですが、実はどこも足りない状態・・。そのうち困ったことに『受付の女の子が両替に対応してくれるようだ』と間違った情報が流れ、10分後、私の元にお札を持ったお店の方が殺到。

 

その日は土曜日。銀行もなく、周辺にコンビニもお店も・・ない。

 

結局、ひたすら謝って、お客様になるべく小銭をだしてもらえるよう協力を呼びかけて・・と対応を考えている時に、男性が声をかけてきてくださいました。

 

「良かったら両替しましょうか。」

 

・・神様に見えました。

しかも数万円の両替が可能とあって、後光が差してみえました(笑)

 

すぐにお店へ走ってとりまとめをし、いざ両替。

ところが躊躇してしまったんです、その両替。

 

なぜなら、その方の取り出したお金は・・ピカピカに光ったきれいなお金ばかり。

銀行でわざわざ交換されたものに違いありません。

 

どうしても受取る手を差し出せないでいると、

 

「大丈夫。僕も商売をしています。あなたが、おつりのことでお店の売上げが減ったり、お客さんが好きなものを買えなかったりしたらどうしようと心配しているのがわかったから声をかけました。どうぞ使ってください。」

 

おかげでお昼時のピークの時間をしのぐことができ、
後日、過去最高の売上げを記録していたことを聞かされました。

 

改めて、その方にお礼が言いたい。でも・・どこのどなたかわからない。

 

あまりの混雑と混乱の中だったため、お名前を聞く前に帰ってしまわれていたのです。なんとか手がかりを・・と、その時の状況を思い返すうち、イベント関係者と話をされていたことを思い出しました。

 

思えばとても変わった会話でした。

 

「また、お金を洗っていたのかい?」

「そう、いろんなものを洗いたい性分でね。」

 

問合せてみると、その方はクリーニング屋さんであることがわかりました。「内緒にしてくれといわれたんだけどね・・」と、翌日のイベントにも、つり銭不足で困っていないか様子を見に立ち寄ってくださったことを告げられました。

 

なんて親切な方なんだろう・・連絡先を教えてもらい電話をしました。

お礼を言い、やはり気になるので質問してみました。

 

「あの・・クリーニング屋さんって、お金も洗うんですか?」

 

クリーニング屋さん、大笑い。

 

「実はお店がとても暇でね、洗うものがないから仕方なくお金を洗っていたんだよ。」

 

暇というのは明らかな嘘。
その期間は衣替えの繁忙期でしたので、
ますます気になります。
しつこく食い下がっていると、電話の向こうでお客様が来店された様子がわかりました。



「ごめんね、電話、おくね。」

 


そういって、電話を切られ・・るはずが、受話器を机の上に置かれて行かれたようで、電話の向こうの様子が聞こえました。

 

お客様との会話が聞こえてきて・・そのやりとりの様子からお金を洗う理由の一端に気づかされました。

 

その理由は・・きっとお客様にも知らされていない、さりげない心配り。

 

しばらくして電話口に戻ってこられ、こう言われました。

 

 

「おっと、電話を切るのを忘れていた(笑)。今日はありがとう。うれしかったよ。」

・・・・・・・・・・

 

結局、クリーニング屋さんの口からは真相を聞けずじまいでしたが、
あの時生まれた気持ちはいまも継続して心の中で生きています。

 

みなさんも人生の中でたくさんのイベントを経験されることと思いますが、
イベントというものは決して一過性のものではありません。
主催する側にも、参加する側にも、心があります。
心をかよわせて一つの空間を作り上げ、次に向かって育てていくものだと思います。

 

春は特にイベントの多い季節です。

どうか素敵な出会いがありますように。

これからの心の糧となるものがあなたを待っていてくれますように。


・・・・・・・・・・

 

以上、お釣の中にきれいな100円玉を見つけてうれしい カジコ でした。


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