洗濯の扉ブログ記事

カレンダー

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< August 2019 >>

カテゴリー

アーカイブ

最新のコメント

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • -
  • -
  • -

京ことばとクリーニング
 

こんにちは。カジコです。

 

1月より【洗濯の扉】ではテーマを決めてお送りしています。

今回のテーマは【ご当地】です。

 


私は大阪に在住して6年が経ちます。

TVのご当地番組で紹介されるアニマル柄の服はまだ着こなせていませんが(笑)大阪の気風がとても快適で大好きです。

 


ところがある理由から“京都人”だとあっさりバレてしまうことがあります。

 

その理由とは『京ことば』。

無意識に使っている語感や表現のいいまわしですぐにわかってしまうそうです。

 


ところで、みなさんはどのような京ことばをご存知でしょうか。

 


代表される有名なものでは『おおきに』

本来は、たいへん、大いに、という意味ですが、『おおきに』の一言で「おおきにありがとう」というお礼の言葉として使われます。かしこまらずに色んな場面に使えるため重宝されます。

 


京都人が誉め言葉としてよく使うのが『はんなり』

「花なり」の略で、品よく魅力がある華やかさや知的な様を表します。「はんなりしたお嬢さんやねぇ」なんて言われたら最上級の誉め言葉。また桜霞の春を表す言葉としてもよく使われます。

 


個人的に好きな京ことばは『おはようお帰り』

これは、出かける人に使う、送り出しの言葉。子どもの頃、近所のおじいちゃんやおばあちゃんから言われた言葉で、「行ってきます」と挨拶をすると必ず「おはようお帰り」と言って送り出してくれました。「どうぞ早く無事に帰ってきてください」という意味が込められた、思いやりと愛情のあふれた言葉です。

 


・・・・・・・・・・

 


さて、『京ことば』というのは、親しみと順応性に富む和やかな言葉を数多く持ちますが、一方ではその独特ないいまわしから「京都人はイケズ(意地悪)」とよく言われます。

 


例えば先ほどの『おおきに』は、実は断り文句としても使われることがあります。

京都の女性は、男性から食事に誘われた時、どうしてもお断りしにくい場合には、微笑みながら「おおきに」ということがあります。これは「食事に誘ってくださってありがとう。でも結構です。」というニュアンスになります。

 


「本音と建前を分けずに、ストレートに断ってくれればいいのに。」とおっしゃりたい気持ちも山々ですが、これは現代でいう“危機管理”に相当する京都人の知恵。歴史を遡ること1200年余り、公家社会では度重なる政変から京の都を守るため、目立たないように、かつ節度をわきまえながら、程よい距離を保ちました。このような背景から、踏み込んでものを言わない、相手にも踏み込ませない京都人の気質が生まれたのだと思います。

 


・・・・・・・・・・

 


相手に気持ちを察させることによって成立する京ことば。

これに対し、相手の気持ちを察するのがクリーニング業の仕事。

 


どちらも人間性に密着した気配りの姿なのですが、クリーニング業の仕事は、言葉を話してくれない衣類と、その持ち主の心情を察しながら、適切な方法を選び仕事を成立させるのですから、その気配りたるや相当なものです。

 


以前の話になりますが、クリーニング初心者の私は、ある変わったことをしてお店に出していました。それは“自分で洗えるものは一度洗ってからお店にお願いする”というもの。
本当は何事もお店に相談するほうが衣類のためにも良いのですが、わかっていながらも、その当時はそのまま出すことがとても恥ずかしかったのです。

 


ある日もお店に自分で洗ったワイシャツを持ち込みました。洗って干して、お店の人にわからないように出す前にクシャクシャと丸めて(笑)

 


すると、受け取りに行った日にお店の方に言われたんです。

 


『おうちの人、糊が効いたのはあんまし好きやないようやけど、気持ちな、効かせたさかい。一度あんじょう(上手に)ゆうてみて。具合悪かったら、すぐやり直すさかいな。』

 


「いつもより少しだけワイシャツの糊を濃い目にしたとご主人に言ってみて。もし糊の具合が好みでないと言われたら、すぐに持ってきてくださいね。」
・・その微妙な糊加減は、普段とほとんど変わらない手触り。首をかしげながらも家人からは何も言われなかったのでそのままにしていました。

 


ほどなくして、私はあることをしなくなっていました。
そう、出す前に自分で洗わなくなったんですね。クリーニング店に出すうちに、あれだけ気になっていた汚れが気にならなくなったからです。
とても不思議です。

 


その理由を知ったのは、こちらのブログでお世話になっているクリーニング業の方とお話をしていた時。ワイシャツの糊は襟や袖にハリを持たせるだけではなくて、汚れの防止にも役立っていると教えてもらいました。

 


後日、改めてお店の方にお礼をいいました。


「糊な、汚れにくいし、ほんまにええわ。おおきに。」


お店の方もにっこり微笑んでくださって、気持ちが通じあいました。

 


・・・・・・・・・・

 


京ことばは少々理解するのに時間を要しますが、クリーニング店との良いコミュニケーションをとる方法はとてもシンプルです。

 

『知りたいことは、話してみる事。』

 

気になっていること、困っていること、素朴な疑問、巷で耳にしたクリーニングのウワサ・・なんでもいいです。まずは話しかけてみてください。

必ず耳を傾けて、より良い答えを導いてくれるでしょう。
 



・・・・・・・・・・

 


最後に。これは男性の方へ。

もし京都育ちの女性を食事に誘って、にっこり微笑みながら「おおきに」とやんわり断られたら・・対処方法として模範解答のセリフをひとつ(笑)

 


「そうか。ほな、また今度。」

 


さっとその場を終わらせるのが粋(すい)。デス。

 



以上、ご当地話を書いている間に家人より引越指令が・・(驚)
近日京おんなに復帰する カジコ でした。


スポンサーサイト
  • -
  • -
  • -

コメント
コメントする