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愛を伝えるクリーニング
 

明日は、いよいよクリスマスイブですね。
ご家族やお友達、大切な人と週末を過ごされる方も多いと思います。


さてさて・・以前より度々ブログに登場している兄妹たち。

10月頃から少し様子がおかしいのです。

 

なんだかソワソワしている様子。

そしてそれを私に伝えたいかのような思わせぶりな素振り(笑)

 

こちらも気になるのですが、理由が想像つかなくて

彼らが話してくれるまで私も思わせぶりに待つことにしました。

 


それは唐突にやってきました。

 


子どもたちより呼び出しがあってクリーニング屋さん前に集合。

そしてお店の向かいにかくれるように促されます・・???

 

ほどなくして、彼らのお父さんがお店にやってきました。


スーツを受け取る様子を見守っていると・・

ダッ・・と子どもたちが飛び出し、お父さんをお店の入り口で通せんぼをしたんです。そしてお兄ちゃんからこんな一言が。



「お父さん・・お母さんと結婚してください!!」

 


・・・・・・・・・・

 


彼らがソワソワしていた理由。

それは衣替えの頃にクローゼットの奥から大きな箱を発見したことにはじまりました。

 

中には、レースをあしらった白いドレス・・ウエディングドレスです。

 

幼い彼らには、思い出の宝物として保管されているのだと思ったそうですが、興味深々のお年頃、箱の中に入っていたお父さんの手紙をこっそり見てしまいました。


そして何か事情があって、お父さんたちがまだ結婚式を挙げていないことを知ったようなのです。

 

彼らの突然の言葉にお父さんはひどく驚いていましたが・・


やがて子どもたちを見回しながら、彼らとまっすぐ目線を合わせ、

「今度、お母さんに外出許可が出たら・・プロポーズして結婚を申し込む。」そう彼らに約束をしました。

 


その一部始終を目撃することになったクリーニング屋さんと私・・お手伝いしないわけにはいきません。

 

早速、クリーニング屋さんは持ち込まれたドレスを確認。

お母さんに内緒で依頼された友人お手製の純白のシンプルなドレス。

完成した時に仕上げのクリーニングをされなかったからでしょうか・・ところどころ汚れのようなものが見てとれます。

 

そしてクリーニング屋さんは、奥にある作業場へ。

私たちはいつもの「大丈夫」の言葉をもらうために、固唾を飲んで待っていました。

 


ところが。

 


「最善は尽くしてみるわ・・でもその後は一度相談させてもろてええやろか。」

 


いつもならたいてい「大丈夫」と言ってくれるのに・・

 


少し不思議に思いながらも、現在静養中のお母さんの外出日が12月に決まり、準備にとりかかりました。

 


・・・・・・・・・・

 


クリーニング屋さんは、一日の仕事を終えてから、毎晩ドレスに向き合っておられました。

 

時折、その様子を遠くから見学させてもらいましたが、長い年月の中で積み重ねられた経験の中から、生地に負担をかけず、ドレス本来の形と特性を考慮しながら最適な方法を選択される様子は・・さながら病院のお医者さんのようです。

 

やがて汚れも美しく取れ、いよいよ仕上げに向かって作業をされるかと思う頃、クリーニング屋さんからお父さんに連絡がありました。


「一度、奥さんにこのドレスを見てもらってほしいのだけど。」

 

せっかくサプライズで計画しているのに・・と話を聞いて思っていると驚きの一言が。

 

「このドレスのこと、奥さん知っていると思うよ。だからこれを着てくれる奥さんの気持ちがこのドレスにとって一番大事やねん。」

 

そこで、子どもたちと一緒にお母さんの元へ持って行くことになりました。病室で、ドレスを見せながらお母さんの気持ちを確認。

 

そこでクリーニング屋さんの言葉の意味を知ります。

事情があってすぐに式を挙げられなかったお二人。
子育てが一段落し、お母さんに結婚式をプレゼントしたかったお父さん、内緒でドレスと式場を用意し、いよいよ当日を迎えようとする朝に突然、病に倒れてしまったのだそうです。


ドレスのことをお母さんが知ったのは、病状がおさまり自宅に戻った時。
病が克服できるか不安が渦巻く中で、ドレスの存在と中に添えられた手紙を見て、お父さんの深い愛情を知り、ドレスを抱きしめて泣き崩れたといいます。

 

クリーニング屋さん、ドレスを調べている時に何か察することがあったのでしょうね。

 


・・・・・・・・・・

 


そして先週末、あたたかい結婚式が執り行われました。

 

クリーニング屋さんが心をこめて仕上げをされたウエディングドレスは、清楚で艶やかな色香を放っていました。ずっと見守っていた私たちは感嘆の声!!

 


「言葉こそ発しないけれど、ドレスも幸せを自ら表現しようとするのですね。」


と、クリーニング屋さんに話かけると、にっこりと微笑まれて、

 


「まだまだ魅力はこんなもんやないよ。服はね、人が袖を通してくれないと輝けないんよ。だから、このドレスを着てくれる奥さんの気持ちが一番大事・・もっと綺麗になるから。」

 


そのお話のとおり、ドレスを身にまとった花嫁さんの姿、それはそれは・・美しかったです。

 



この出来事で愛情を一層深められた二人、お父さんが子どもたちに約束をしたプロポーズの場所は・・実はクリーニング屋さんの前・・だったそうです。

 


互いを思いやる心を大切に、どんな時も再生していく意味を込めて・・


いつまでもお幸せに。

 


・・・・・・・・・・


本日
は カジコ が担当しました。


今年も残すところ、1週間余りとなりました。
来る年もみなさまにとって素敵な一年となりますように。

【洗濯の扉】も常にあたたかい視点で、楽しく接していただけるようにご案内してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。


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